研究領域 | ゆらぎと構造の協奏:非平衡系における普遍法則の確立 |
研究課題/領域番号 |
18H05192
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐野 雅己 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40150263)
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研究分担者 |
野口 博司 東京大学, 物性研究所, 准教授 (00514564)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 非平衡系 / 普遍法則 / 非平衡ゆらぎ / 自己組織構造 / ソフトマター / 非平衡統計力学 / 散逸構造 / ソフトマター物理学 / 非平衡相転移 |
研究実績の概要 |
新学術領域研究の事後評価の年度であり、事後評価用資料の作成、事後評価ヒアリングに向けた打合せ、最終成果報告書のとりまとめなどを行った。Webページによる業績報告の更新や成果の公開は終了後も継続して行った。 本領域では、統計力学を核としつつ、量子凝縮系、固体物理、ソフトマター、非線形科学などの異分野の実験家と理論家を結集し、「非平衡系の普遍法則」を強く意識した研究を展開した。その意味で、世界的にも例を見ない、幅広い分野と研究対象を包含した研究領域であった。その結果として、凝縮系から生命現象まで、微小なゆらぎと構造を調べるための種々の新しい実験技術の開発が行われ、理論的にも非平衡系の普遍法則に対する理解は格段に深まった。具体的には、量子系を含む微小な系の非平衡熱力学やゆらぎに関する新規の理論、情報を含んだ熱力学の拡張と生物学への適用などに関して大きな理論的進展があった。実験では、理論との緊密な連携により、量子液体のゆらぎと非平衡ダイナミクスの精密定量化、負の粘性の発見、スケールによらない普遍性として、成長界面の形状とゆらぎの普遍性や非平衡相転移としての層流・乱流転移の解明などがなされた。また、人工物から生物まで、自己駆動粒子の集団を統一的に扱うアクティブマターの研究分野、複製と自己生産、運動の機能を持つベシクル型人工細胞の研究分野も大きな進展を遂げ、これらの融合領域の日本における創設の役割を果たした。 これらの学術的な成果に加え、構成員による積極的なアウトリーチ活動や国内外への情報発信により、非平衡科学の広さと深さを知らしめることができ、結果として多くの優秀な若手研究者の育成と成長につながった。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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