研究領域 | 古代アメリカの比較文明論 |
研究課題/領域番号 |
19H05440
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
青山 和夫 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (70292464)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 古代アメリカ文明 / 比較文明論 / 考古学 / 歴史学 / 文化人類学 / 自然科学的編年 / 資源化 / 国際研究者交流 / メソアメリカ文明 / アンデス文明 / 編年 |
研究開始時の研究の概要 |
本領域研究は従来の世界史研究で軽視されてきた古代アメリカの二大文明について、異なる分野の人文科学と自然科学の多様な研究者が集い、新たな視点や手法による共同研究を推進し、古代アメリカの比較文明論の新展開を達成できた。現代における過去の資源化をより確実なものにするためには、正確な編年に基づいて古代アメリカ文明の発展プロセスを明確にすることが不可欠である。その意味で、本研究は温故知新の言葉通り、現代の中南米諸国における歴史認識の刷新、古代アメリカ文明を資源とする芸術的創造、産業化、国民の文化的アイデンティティの形成、中南米の地域的アイデンティティの形成に寄与するものである。
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研究実績の概要 |
科研費新学術領域研究「古代アメリカの比較文明論」(平成26-30年度、領域代表者:青山和夫)の主要な研究成果を国民・社会にわかりやすく還元・紹介するために、4つの計画研究の研究代表者4名(青山、米延、坂井、鈴木)を編著者として学術書『古代アメリカの比較文明論:メソアメリカとアンデスの過去から現代まで』(京都大学学術出版会、444頁)を令和元年9月に公刊した。「古代アメリカの比較文明論」プロジェクトでは、従来の世界史研究で軽視されてきた古代アメリカ文明について新たな視点や手法による共同研究を推進して比較文明論の新展開を目指した。考古学、歴史学、文化人類学等の異なる分野の人文科学と自然科学の多様な研究者が集う、文理融合の共同研究である。本書では、「古代アメリカの比較文明論」プロジェクトのメンバーが最新の調査成果だけでなく、これまで30年以上にわたり中南米で行った調査成果の一部も盛り込んだ。国内外においてメソアメリカ文明とアンデス文明を一緒に扱った出版物は極めて少ないので、その空白を少しでも補うために本書を出版した。本書は、植民地時代以降も、それ以前と同様に古代アメリカ文明が繰り返し資源として利用されていることを示した。古代アメリカ文明は、従来16世紀のスペインの「征服」によって消滅したと想定されてきた。しかし本書はこれまで支配的であった軍事・政治的「征服」とは異なる、「資源化」という観点から文明の盛衰や終焉を考察する視点を新たに提示した。本書は先スペイン期のメソアメリカ文明とアンデス文明の比較研究だけでなく、植民地時代や現代の中南米の人々が古代文明を資源化して再解釈する営みにも詳しく論述する日本初の書籍である。執筆者は、専門知識をもたない人たち、特に若い学生も読めるように平易な表現を心がけることで主要な研究成果を幅広い読者に明快かつ親しみやすく発信した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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