成果取りまとめ
新学術領域研究(研究領域提案型)
平成26年よりスタートした新学術領域「ステムセルエイジングから解明する疾患原理」の成果の取りまとめを行うことが本研究計画の目的であり、H31 年度に、研究成果報告書(冊子体)の作成、主要論文の印刷、配布を行うとともに、総括班代表者会議を開催し、研究成果や今後の関連領域の進捗に関して討論する。研究成果報告書はPDF 版をームページに掲載し、研究成果を社会・国民に発信していくことで国民への還元を図る。
平成26年よりスタートした新学術領域「ステムセルエイジングから解明する疾患原理」は、これまでの老化研究を幹細胞とニッチという全く新しい視点から見直し、ステムセルエイジングの本質の理解を通して「老いと病」という今日的命題の解決に挑むことを目的とした。いまだその一端しか解明されていないステムセルエイジングの実態を明らかにし、幹細胞の加齢変化が組織の老化や加齢関連疾患の発症にどのように関わるのか、その役割を明らかにするという目標を掲げ、領域メンバーが連携して研究を推進し、数多くの成果を挙げて来た。このような研究領域の成果の取りまとめを行うことが本研究計画の目的であり、R1年度に、領域内の各計画研究・公募研究の研究成果の取りまとめを行い、研究成果報告書の作成を行うとともに、事後評価のヒアリングを受け高い評価(A評価)を受けた。評価結果をもとに、総括班メンバーによる会議を開催し、本新学術領域の総括を行うと共に、研究成果や今後の関連領域の進捗について討論を行った。評価会において指摘された「本研究領域で対象とする加齢性疾患が、加齢により症例数が増加する疾患全体を指すのか、加齢が原因となる疾患が対象となるのか、その定義が不明瞭である」との点については、本研究領域の目的である「疾患原理の新たなパラダイム提示」を目指すためには重視すべき点であり、今後の研究において明確化していくことを確認した。本研究の研究成果はホームページに掲載し、研究成果を社会・国民に発信した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 4件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件) 備考 (1件)
Blood
巻: - 号: 23 ページ: 2495-2506
10.1182/blood.2019000468
PNAS
巻: 116 号: 33 ページ: 16404-16409
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Blood Adv
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10.1182/bloodadvances.2018028522
Experimental Hematology
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Cell Stem Cell
巻: 47 号: 9 ページ: 4509-4520
10.1093/nar/gkz174
https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/molmed/