成果取りまとめ
新学術領域研究(研究領域提案型)
本新学術領域「個性」創発脳では、究極には人間の「個性」がどのように創発するのかについて科学的な学術分野を切り拓くことを目指し、ヒトを対象として、行動、認知、パーソナリティ等における「個性」の発現について脳内基盤を明らかにするという観点や、齧歯類をモデルとし、種々の介入を行うことによって生じる〈ゆらぎ〉が個体へ与える影響を調べるという観点から、「個性」創発のメカニズムの理解を展開した。さらに、「個性」創発研究のための種々の解析システム・解析装置の開発や技術提供、数理モデル構築を行い、ヒトと動物モデルの橋渡し、両者に共通の「個性」創発メカニズムの理解を目的として学際融合的な研究を推進した。
本新学術領域「多様な〈個性〉を創発する脳システムの統合的理解」では、人間の「個性」がどのように創発するのかについて科学的な学術分野を切り拓くことを目指し、人文社会系の A01項目、生物系の A02項目、理工系のA03項目という3つの柱を立て、参画する研究者の有機的な連携により、研究を推進してきた。とくに、A03項目の研究を推進する研究者が「個性」創発研究のための種々の解析システム・解析装置の開発や技術提供、 数理モデル構築を行い、A01項目のヒトと A02項目の動物モデルの橋渡しの役割を果たし、両者に共通する「個性」創発メカニズムの理解を目的として連携研究を推進した。国際連携活動として、新型コロナウイルス感染症蔓延のため、国外への若手研究者派遣や国外からの研究者招聘を行うことができなかったが、令和3年8月30-31日に国際シンポジウム「Molecular and cellular mechanisms of brain systems generating individuality」をオンラインにて開催し、米、仏、独国からの海外演者6名を含めた18人による講演 ならびに34題のポスター発表 を行った。また、マウスの超音波発声様態や行動データを登録・公開できるデータシェアリングプラットフォーム(DSP; http://data-share.koseisouhatsu.jp)の公開を維持して登録を受け付けた。本領域の研究成果をもとに、書籍『個性学入門 個性創発の科学』を朝倉書店より刊行した。また、本領域の活動全体の取りまとめた報告書を作成し、関係各位への送付や領域ウェブサイトにおけるPDF版公開により成果の公開をいっそう促進した。さらに、日英版ともに本領域のウェブサイト(http://www.koseisouhatsu.jp/)を維持し、領域の成果を国内外に発信した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件、 招待講演 6件) 図書 (2件) 備考 (2件)
Bio Clinica
巻: 37 ページ: 71-73
Journal of Toxicological Sciences
巻: 46
International Journal of Molecular Sciences
巻: 22 号: 24 ページ: 13201-13201
10.3390/ijms222413201
Developmental Dynamics
巻: 251 号: 3 ページ: 525-535
10.1002/dvdy.417
http://www.koseisouhatsu.jp/
http://www.koseisouhatsu.jp/activity/release/20210927_newsletter_summary/images/newsletter_summary.pdf