成果取りまとめ
新学術領域研究(研究領域提案型)
当領域は、思春期に人間が長期的行動の動因となる価値をどのように主体化させ、人生のウェルビーイングをどう目指すかというプロセスを、文理融合型の研究で明らかにするものである。本研究では、これらの成果を統合して、「研究成果報告書」を作成し、当領域の成果を一覧性高く編集する。それらを国内外の研究者と共有するためにデータポータルサイトの作成につなげ、わかりやすい表現を用いて市民との対話を行う。さらには、本領域の知見から、健常の思春期から難病を持つAYA世代までの主体価値支援ツール・パンフレットを作成し、社会・教育への還元を行う。
当領域は、主要コンセプトである「思春期」「主体価値」を中心に、分野横断的な知見を集積してきた。総括班においては、国際的な有識者を多数アドバイザリーボードメンバーとして委嘱して意見交換をしながら、思春期主体価値について概念形成をしてきた。本終了領域研究では、これらの成果を統合して、「研究成果報告書」を作成し、当領域の成果を一覧性高く編集した。当領域は、その計画段階から現在に至るまで、国内外の多様な分野の研究者との連携を重視してきた。国際アドバイザリーボードの形成、国際的な比較可能性の担保(諸外国のコホート研究との比較研究(クロスコホート研究))、各研究での共通主体価値指標の使用(主体価値測定アプリ;Iijima et al., 2020)、共創言語進化領域(岡ノ谷一夫領域代表)など他の新学術領域との合同シンポジウム・合同若手合宿などの開催などはその例である。また、国際活動支援班を活用して、多数のポスドクを国際アドバイザリーボード参画研究者らの元に派遣し、共同研究体制を強化した。これらの国際連携をさらに発展させるため、東京ティーンコホート研究 (Tokyo TEEN Cohort [TTC])およびそのサブサンプル研究であるpopulation-neuroscience TTC (pn-TTC)で使用した心理行動指標などのリストを整理してアイテムバンク化し、国内外の研究者との共同研究を活性化させた。得られた知見を社会・国民に還元するため、研究成果を発表する公開シンポジウムをウェブで開催するとともに、一般市民向けに成果をまとめたウェブコンテンツを作成し、市民との対話を深めた。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 9件) 図書 (2件) 備考 (1件)
Psychiatry and Clinical Neurosciences
巻: - 号: 11 ページ: 1-8
10.1111/pcn.13359
http://value.umin.jp/