2017 年度に開始された新学術領域研究「脳情報動態を規定する多領野連関と並列処理」の研究目的は、神経生物学・光遺伝学・生体情報工学の融合に基づく分野横断型アプローチにより、脳情報動態の意義に迫る新しい学問的基盤を確立することにあった。特に、先端的記録・操作技術により解明・再現し、記憶・予測・判断に基づく行動原理を情報フローの動態の観点から明らかにすることは、神経科学の中心課題である。この研究成果とりまとめにおいては、この5 年間における「脳情報動態」研究の発展を記述し形に残し情報発信するとともに、公開国際シンポジウムを開催し、「脳情報動態」の社会的インパクトについても明らかにしていく。
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