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時間生成学―時を生み出すこころの仕組み

成果取りまとめ

研究領域時間生成学―時を生み出すこころの仕組み
研究課題/領域番号 23H05420
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関大阪大学

研究代表者

北澤 茂  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 教授 (00251231)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
キーワード時間生成学
研究開始時の研究の概要

我々は過去と現在と未来を区別しながら生きている。ヒトで特に発達したこの時間の意識-こころの時間-はどこからどのように生まれるのか。我々は、ヒトとヒト以外の動物の脳を対象として神経活動の計測を行い、「未来―現在―過去」の区別と推移を知覚・識別する神経活動の実体を脳内で探索して明らかにすること、を目標として5年にわたる研究を進めてきた。本研究では過去5年間にわたる研究で、5計画班と31公募班が達成した研究成果を成果報告書としてまとめて、研究者が利用できるように公表する。さらに報告書の内容をわかりやすく要約して、ホームページに公開するとともに、和文誌の特集号として出版して、広く社会一般に公開する。

研究実績の概要

我々は過去と現在と未来を区別しながら生きている。ヒトで特に発達したこの時間の意識-こころの時間-はどこからどのように生まれるのか。本領域は、「こころの時間学」領域を継承して発展させ、以下の5つの成果を挙げた。
1.「こころの時間」の機能を発揮する人工神経回路を構築した。2.様々な「時間地図」の機能と成因を明らかにした。具体的な成果としては、(1)楔前部に現在が表現されていること、(2)リズム知覚とリズム運動における小脳の役割、(3)時間長の知覚地図の存在(右頭頂葉)、(4)齧歯類が数分レベルの認知課題を解く能力とその神経基盤などがある。
3.「退屈な時間はなぜ苦痛なのか」などの日常の内観と神経活動の関係を明らかにして報告した。4.新たな「こころの時間」の操作法を開発した。これには、(1)脳内ヒスタミンを増加させる薬物による記憶想起の回復の機序の解明、(2)パーキンソン病患者の時間認知障害の改善につながる計時トレーニング法の開発などがある。5.ヒトとヒト以外の動物、成人と子供、の共通点と相違点を解明した。
本研究では、1) 5計画班と31公募班(前期17班、後期14班)が達成した研究成果を、更新して、5個の目標との関連を評価して、研究成果報告書(様式C18)にまとめた。2)さらに 和文誌の特集号「時間の神経科学―時を生み出すこころと脳の仕組み」(臨床神経が書く2023年8月号)として出版して、広く社会一般に公開した。 3)また、計画班A01が主催してきた時間言語フォーラムの成果をまとめるために会議を開催し、成果をとりまとめる書籍の原稿を準備した。以上を通じて所期の5目標が達成されたことを確認して、その成果を広く社会に公開した。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (23件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (23件)

  • [雑誌論文] 時間を生み出すこころと脳2023

    • 著者名/発表者名
      北澤 茂
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1004-1009

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 時間研究における哲学と言語学の交差点2023

    • 著者名/発表者名
      青山拓央・嶋田珠巳
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1010-1013

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] テキストの読み時間と過去・現在・未来2023

    • 著者名/発表者名
      浅原正幸
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1014-1017

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] ヒト脳における時間認識時の脳内状態推定2023

    • 著者名/発表者名
      小林一郎
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1018-1022

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 知覚的現在に関わる心的表現を探る心理物理学的アプローチ2023

    • 著者名/発表者名
      村上郁也
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1024-1027

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] Precuneus を核とする神経回路網2023

    • 著者名/発表者名
      山口淳・實石達也
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1028-1031

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 「時間の矢」の神経基盤2023

    • 著者名/発表者名
      羽生奈央・渡邉慶・北澤茂
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1032-1035

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 未来を予測して身体運動の時間遅れを克服する神経メカニズム2023

    • 著者名/発表者名
      武井智彦
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1036-1039

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 瞬きが切り出すハイライトシーン2023

    • 著者名/発表者名
      中野珠実
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1040-1043

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 同期運動とリズム知覚の神経機構2023

    • 著者名/発表者名
      田中真樹・岡田研一・亀田将史
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1044-1047

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] ジター錯視を用いたアルファ波計測2023

    • 著者名/発表者名
      天野 薫
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1048-1051

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 時間感覚の文脈依存性とその神経機構2023

    • 著者名/発表者名
      林 正道
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1052-1054

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 齧歯目における分オーダーの時間認知2023

    • 著者名/発表者名
      鹿野悠・佐々木拓哉・池谷裕二
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1055-1058

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 海馬におけるスケーラブルな時間の情報表現2023

    • 著者名/発表者名
      藤澤茂義
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1059-1062

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 失われた記憶想起の回復2023

    • 著者名/発表者名
      平野匡佑・野村洋
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1063-1066

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 複雑な感覚運動タスクにおける睡眠時の記憶固定化2023

    • 著者名/発表者名
      宮本大祐
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1067-1070

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 心的時間旅行の系統発生2023

    • 著者名/発表者名
      平田 聡
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1071-1074

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 霊長類における脳の時間の進化2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤浩介
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1075-1078

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 幼児期から思春期の自伝的語りの変遷過程と経験の捉え方2023

    • 著者名/発表者名
      上原 泉
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1079-1082

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 神経疾患における時間認知の異常とヒトの時間感覚の操作2023

    • 著者名/発表者名
      寺尾安生・本間元康
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1083-1085

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 離れた時間を結びつける学習とその障がい2023

    • 著者名/発表者名
      酒井 裕
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1086-1089

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 未来に向けられた認知の神経メカニズム2023

    • 著者名/発表者名
      梅田 聡
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1090-1093

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 時間の神経学の創生2023

    • 著者名/発表者名
      河村 満・二村明徳・花塚優貴・越智隆太
    • 雑誌名

      臨床神経科学

      巻: 41 ページ: 1094-1098

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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