生殖機能の開始点と終了点で二値的に捉えられてきた生殖ライフスパンを、動的な概念に変革する。「動的な生殖ライフスパン」では、生殖細胞が配偶子を作る機能と、次世代へ伝わるリスクが、ライフ時間依存的に変動することで、生殖機能の獲得・維持・調節・減衰が進行する。本領域では、従来研究が困難だった成体期に特に注目し、生殖細胞が示すこれらの変動とその要因を解明する。そのために、生殖細胞変動を定量的に解析する革新的技術を開発する。発生学が牽引してきた生殖細胞研究に広く生命科学の人材が集結することで、発生期から成体期、加齢期を通貫したライフ時間全体を俯瞰する学術領域に変革し、生殖ライフスパンを操作する基盤を提供する。
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