本領域「生物圏物質情報」では、生物の生理・生態・進化・生物間相互作用と、生体物質(一次・二次代謝産物)の多様性や機能、役割を紐付けることで、生態系をより深く理解し、物質がもたらす生物の変遷や多様化を議論する新たな学術基盤を構築する。海洋生物の共生体(ホロビオント)をモデルケースとして、生物圏の生態情報と物質の機能情報を統合し、「物質を介して生態系を俯瞰する」という全く新しい観点に基づく学問分野「ホロビオント分子科学」を創成する。本領域の進展は共生生物学・進化生態学・天然物化学など関連基礎研究分野の概念や方法論を大きく転換させ、発展的に変革させると期待される。
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