本申請では、水環境中の「どこに」「なにが」存在・蓄積することで生態系に「どのような」影響を与えるのかをスケール横断的に調査するための包括的な方法論を提案する。具体的には、南 (X00兼A01)、金 (B01)、福場 (C01)がそれぞれ計画研究の代表として、人工分子認識材料の設計・合成とデータ解析、ナノトランジスタを実装したGut-on-a-chipの開発、極限水環境流体技術の確立を担当する。本研究で取り組むセンサ技術の実現は、とりわけ自動化とリモート化を直接的に推進するための不可欠なツールとなる。すなわち、統一された計測ツールを用いて連続的に実施することで初めて、データ同士の比較検討が可能となり、循環する水環境の統合解析が可能な「デジタル化された知」の蓄積につなげることが可能になる。
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