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化学反応を、「物流」という観点から理解できないだろうか? Liイオン電池や全固体電池を充電するときには、正極から電解質を通してイオンを負極に届ける。まさに物流であり、我々研究者はイオンの移動(イオン流)を司る者と言える。しかし、実際には様々な要因でイオン流が滞り、望む性能が発揮できていない。この現象を我々は「イオン渋滞」と捉えた。これは、電池反応、触媒反応、水素吸蔵、結晶成長、さらには種々の物性発現に至るまでの共通課題である。その解決には、都市工学、土木工学、交通工学において発展してきた数理物理である「渋滞学」が活用できることに我々は気がついた。そこで本領域ではイオン流に関わる材料科学・化学・固体物理と渋滞学を融合した「イオン渋滞学」を打ち立て、カーボンニュートラル実現に資する新規材料(電池や触媒等)を創製する。さらに、実験のモデリングから生まれる新しい課題を通じ、数理科学の発展に寄与する。
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