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2024 年度 審査結果の所見

STED技術による生物と無生物をつなぐメゾスケール現象の動的解明

領域

研究領域 (略称)STED生物
研究課題/領域番号 24B205
研究種目

学術変革領域研究(B)

領域代表者 黒澤 俊介  東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 特任准教授 (80613637)
研究期間 (年度) 2024-04-01 – 2027-03-31
研究の概要

生物と無生物の間は複数の階層構造が存在し、上位階層は下位階層の構造体から成り立つが、この上位階層と下位階層の関係をメゾリンクと名付け、この相互関係を明らかにし、生命原理の理解につながる変革を起こす研究を行う。このメゾリンクの中には、観測手段に起因するスケールのギャップがいくつかある。われわれは、DNAからクロマチン、細胞内における液-液相分離に関係する構造体に至るメゾリンクに注目し、量子計測、計算による解析、および生物の三者融合で新しい学問を創成する。具体的には、新たな顕微法であるSX-STED法と呼ぶ軟X線での超高解像度顕微鏡の開発(A01量子計測班)と画像解析法である相関解析法を開発(A02相関解析班)し、ギャップを埋めてメゾリンクの理解(A03応用班)を進める。将来的には生物以外も対象とし、中性子やミューオンなどでもSTED法を適用し、さらに細胞のがん化の機構解明などを目指す。

審査結果の所見の概要

生物と無生物の間に存在する複数の階層構造の上位階層と下位階層の相互関係を明らかにし、生命原理の理解につながる変革を起こす研究を行うという目標は、学術的に極めて重要でインパクトが大きいものであり高く評価される。そのための新規計測法として、軟X線での超高解像度顕微鏡(SX-STED顕微鏡)を開発、適用する着想は独創的である。特に、10-30nmの空間分解能での時間分解計測が実現されると、生体内のメゾスケール構造体の形成過程に対する研究に著しい進展をもたらすと期待される。この計測と画像解析として相関解析法などを組み合わせることで、新知見を得て生命原理の理解に進展をもたらす可能性がある。

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公開日: 2025-07-03  

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