研究領域 | 海洋混合学の創設:物質循環・気候・生態系の維持と長周期変動の解明 |
研究課題/領域番号 |
15K21710
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
複合領域
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
安田 一郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (80270792)
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研究分担者 |
日比谷 紀之 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80192714)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2020-03-31
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キーワード | 海洋混合学 / 乱流 / 鉛直混合 / 海洋物理学 / 海洋生物地球化学 / 海洋生態学 / 潮汐 / 気候 |
研究成果の概要 |
新学術領域「新海洋混合学」の国際展開を図ることを目的として、カムチャッカ半島東方北太平洋及びベーリング海におけるロシアとの国際共同研究航海、インドネシア海域での国際共同研究航海、台湾東方海峡部・ルソン海峡・東シナ海など黒潮海域での台湾・フィリピン・中国との国際共同研究航海など、これまで観測が十分にされてこなかった海域において、隣国との国境を超えた共同研究航海を、本経費の支援で実施することができた他、海外の著名な研究者を招聘しての3度の国際シンポジウム開催、多数の国際会議や共同研究の打ち合わせ等を通じて、若手研究者の育成、研究動向調査と成果の発信を行うことができた。
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自由記述の分野 |
海洋混合学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋鉛直混合は海洋循環・熱物質輸送を通じて、気候・海洋生態系を制御する重要な物理過程であるが、観測が難しく実測がほとんどなかった。本研究では、新しい効率的な観測手法が開発され、多くの混合観測データとともに物理・化学・生物の統合的データが収集され、観測を反映したモデルが開発された。日本周辺海域での豊かな生物生産が混合によって支えられていること、北太平洋での深層での混合が深層水の変質を通じて全球気候・温暖化にも影響を与えること、潮汐18.6年振動混合変動等を通じて気候や生態系・水産資源の長期変動に影響することなどが明らかとなった。
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