国際活動支援班
本年度は各国際活動支援班員が、それぞれの国際活動を精力的に展開し、その結果数多くの国際共著論文の発表をはじめ多彩な活動成果を上げることができた。以下に主な活動を紹介する。領域代表の廣瀬は、arcRNAによって形成される核内構造体微細構造の電子顕微鏡観察をフランスCNRSとの共同研究で実施、またarcRNA-タンパク質相互作用解析をオーストラリアの西オーストラリア大との共同研究で実施した(論文執筆中)。またサウジアラビアのKAUSTとの共同研究でarcRNAとクロマチン相互作用のゲノムワイドな解析を実施した。中川は、arcRNAのKOマウスを米国、ベルギー、カナダ、ドイツなど7つの国際共同研究先に分与、また必要なサンプル採取を実施し、様々な生理条件でのarcRNA機能解析の共同研究を行なった。鈴木は、米国、ポーランド、中国など6カ国の共同研究者とRNA修飾に関する共同研究を実施した。影山はフランス、アメリカの2研究者とショウジョウバエlncRNAに関する共同研究を行なった。浅原は、米国、英国の6研究者とmiRNA標的に関する共同研究を実施した。このほかに、廣瀬、泊、浅原及びその関連研究者が、9箇所の海外共同研究先を訪問して直接共同研究打ち合わせ、または研究室に短期滞在して実験技術の習得を行った。一方で6名の海外共同研究者を班員研究室に招聘して研究打ち合わせを行ったり、研究室への短期滞在による実験技術習得の場を提供した。こうした活動を通して17報もの国際共同研究論文を発表するに至った。
1: 当初の計画以上に進展している
各国際活動支援班員が、精力的に国際活動を行い、数多くの国際共著論文に結びついたことは予想以上の成果であると言える。また領域関連の若手研究者を海外研究者に短期滞在する機会を与えたり、逆に海外共同研究室の若手研究者を班員研究室に滞在してもらい技術習得する場を複数件設けることができたことは、実質的な国際活動として重要な成果であると考えられる。上記の実績の中には、年度途中で計画実現された案件も複数あるため、当初の計画以上の進展と評価することができる。
今年度実施した国際活動支援を通して、継続中の国際共同研究をさらに発展させ、高品質な論文として成果に結びつけることを支援したい。また国際共同研究によって生まれた画期的な成果を国際会議などの場で積極的に発表すること、また日本において国際シンポジウムを積極的に開催することによって、本領域の成果を国際的に認知させる活動を積極的に行っていきたいと考えている。
今年度は精力的に国際活動を展開し、予定以上の活動を行うことができたが、前年度の未使用分がかなりの額あったため、その分が次年度以降に使用する分として持ち越された。
年々、各班員の国際活動が増加している現状を考えると、持ち越された分の予算は次年度以降の国際活動の成果発表やそのための海外渡航費として使用することができると考えられる。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 16件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 4件)
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