研究領域 | J-Physics:多極子伝導系の物理 |
研究課題/領域番号 |
15K21732
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
播磨 尚朝 神戸大学, 理学研究科, 教授 (50211496)
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研究分担者 |
網塚 浩 北海道大学, 理学研究院, 教授 (40212576)
中辻 知 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70362431)
青木 大 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30359541)
野原 実 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (70272531)
石田 憲二 京都大学, 理学研究科, 教授 (90243196)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2022-03-31
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キーワード | J-Physics / 多極子伝導系 / スピン軌道結合 / 国際ネットワーク / 若手育成 |
研究実績の概要 |
令和2年3月に国際ネットワークの形成の国際共同研究の推進のための人的交流を行う予定であったが、世界的な新型コロナ感染症のまん延のために実際の人的交流を実行することができなかった。そのために補助事業期間延長を願い出て、今年度に人的交流を行う予定であった。しかしながら、感染症のまん延は収まらずに実際の人的交流を行うことは出来ずに計画の変更が必要になった。5年間で養った国際ネットワークを強化継続するために、インターネットを用いて研究交流の推進などに努めた。個々の交流は日常的に行ってきたが、組織的なもとのして9月にフランスを中心としたヨーロッパの研究者との間で「UTe2 online workshop」を開催した。時差があるため、1日約3時間を連続3日間で開催し、最新の研究成果の相互発表を行い、今度の研究方針について意見交換を行った。今後の多極子伝導系の物質開発や国際交流の方針を議論するための研究会を淡路島の夢舞台国際会議場で開催した。感染症対策を十分に行って開催する必要があったために、23名という小規模での開催であったが、約1年ぶりに対面での研究交流を行うことが出来て、大変に有意義であった。 その他、国際共同研究に必要な試料を提供する目的で試料育成を行った。また、本基金で行った若手研究者の派遣と招へいについての実績のまとめを行った。 領域全体の活動としては、総括班と協力して事後評価報告書を作成して6月に提出し,11月には事後評価ヒアリングを受けて、「A」の評価結果を受けた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和元年度までに予定していた国際交流は、若手研究者の派遣や招へいを中心にしてほぼ実行された。今後の研究協力についてもネットワークを活用しつつ、コロナ禍で可能な研究を実行しており、さらにアフターコロナにむけての計画を進めている。コロナ渦のために、当初の計画以上に進展しているとは言えないが、可能な範囲でおおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
ネットワークを活用した研究打ち合わせを通じて、コロナ禍でも可能な国際共同研究の推進に努める。可能であれば、実際の人的交流を再開する。
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次年度使用額が生じた理由 |
世界的な感染症まん延が収まらずに実際の人的交流がかなわずに次年度使用額が生じたために、やむなく補助事業期間延長を行った。年度内に国境を越えての自由な人的交流が始まるのは難しいと思われるので、インターネットを活用した国際会議への参加や国際集会の企画を行い、当初予定していた国際交流と国際的な成果発信につとめる計画である。国内での研究集会で国際ネットワークの継続に関する研究交流も企画する。また、国際共同研究論文のオープンアクセス化などを通じて、国際共同研究の推進につとめる。
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