国際活動支援班
本領域は我が国の研究者が各分野で行ってきた研究の成熟,ALMA望遠鏡の運用開始,彗星や小惑星への探査計画の推進により,宇宙科学において氷や有機物などの重要性が高まっていることを踏まえ,各分野での最先端研究を世界に類のない学際融合研究として発展させ,宇宙での物質の進化を統一的に理解し,惑星系形成論に化学的視点を初めて導入することをめざし,発足した.この新たな学融合研究創出が宇宙分子進化研究のブレークスルーとなることを世界に発信する.また,日本発の学融合研究をさらに確固たるものにするための国際連携を強化する.さらに,関連分野で国際的に活躍する次世代研究者の育成に努める.国際研究ネットワーク強化では,一昨年度に交流協定を締結したスペインのInstitute of Structure of Materials-CSICの研究者が北海道大学を訪問し,共同研究を行った.また,3件の国際シンポジウムやワークショップを開催した:Symposium ‘Molecular Evolution in Space’,Meeting on Dust and Ice Particles Spectroscopy and Scattering,Solar-System Symposium in Sapporo 2018.これらシンポジウムに指導的な研究者から若手まで多数の研究者を招聘・派遣するとともに,その前後に北海道大学,東京大学,九州大学等で更なる議論や共同研究を行い,当該領域の進展に大きな寄与をした.次世代研究者育成では,若手研究者若手研究者を海外の研究機関等に派遣し,水分子の核スピン,有機物の分析法等に関する議論・情報収集等を行い,宇宙分子進化の研究に重要な貢献を行った.また,若手技術者をチリのASTE望遠鏡に派遣し,観測機材の取付作業に従事させ,若手技術者育成に寄与した.大型国際計画との連携では,はやぶさ2,OSIRIS-REx科学チームとの共同研究促進のための会合に研究者を招聘・派遣し,これまでに引き続き共同研究を推進してきた.
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 9件、 招待講演 7件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (3件)
Nature Astronomy
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http://www.lowtem.hokudai.ac.jp/astro/index.html
https://www.astromolecules.org/