国際活動支援班
本領域のユニークな成果であるマウスの精子や卵のin vitro形成系を基盤とし、3つの計画研究グループ(小川、林、吉田)が共同してライブイメージングを開発し、国際共同研究を推進した。ライブイメージングに基づく精子幹細胞の動態の数理生物学的解析(英国)、その成果をヒトの精子幹細胞の挙動の解析に応用する試み(英国)。さらに、本年度に新たに開発された細胞系譜解析系を用いた生殖細胞の動態解析に関する共同研究(独国)を推進した。また、精子幹細胞動態のエピジェネティック制御に関する共同研究(英国)を行った。さらに、絶滅危惧種であるシロサイを保全する目的で、シロサイiPSおよびミナミシロサイとキタシロサイのハイブリッドES細胞を作成し、それをPGC様細胞に分化させる国際共同研究(独国)を遂行している。本領域の研究者が海外共同研究機関を訪問したり、海外の研究者を招聘するなどの機会、さらに、頻回のスカイプ会議やメールにより、データの共有、情報交換、および詳細な議論を行った。これらをはじめとする国際共同研究推進の基盤となる次世代シーケンサーを用いた解析の支援を7件行った。2017年度は本領域の最終年度にあたり、林(計画研究代表者)がオーガナイザーとして、国際研究集会を開催した(7月26-27日、九州大学)。国際的に本領域を牽引する研究者を招聘し、本領域の研究成果を国際的に発信するとともに、本研究分野の今後の方向性を議論した。また、プラナリアの配偶子産生制御に関して、小林一也(公募研究代表者)がオーガナイザーとなり、国際研究集会を開催した(3月29日、弘前大学)。動物種横断的な配偶子産生システムについて議論を深め、本領域で作成したデータベースを基盤とした国際共同研究の可能性を目指している。
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (39件) (うち国際学会 20件、 招待講演 28件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
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