研究領域 | 脂質クオリティが解き明かす生命現象 |
研究課題/領域番号 |
15K21738
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
有田 誠 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (80292952)
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研究分担者 |
有田 正規 国立遺伝学研究所, 生命情報研究センター, 教授 (10356389)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2023-03-31
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キーワード | リピドミクス / 国際連携 / 国際標準 / データベース |
研究実績の概要 |
年度はじめにリポクオリティ事務局を再開し、領域に関与した計画班および公募研究者全員と連絡を取って最新の研究成果をとりまとめた。刷新した情報は領域ウェブサイトに反映させ、特に文献情報を中心に更新した。 年度初めはコロナウイルスの影響が大きく海外渡航支援業務を開始できなかったが、コロナウイルス5波後に全国で感染者数がほぼ0になった。そのタイミングで領域関係者に海外渡航支援の案内を出し、日仏間1件の短期海外研修をサポートできた。しかしコロナウイルス第6波のために事務局機能を閉鎖せざるを得ず、残予算を翌年度に繰り越す措置をとった。 研究面では海外のリピドミクス研究者と連携して、リピドミクスにおけるメタデータ記述のガイドラインを作成した。そしてリピドミクス情報を再利用するために必要なメタデータを記載するエクセルフォーマットを策定している。この形式は生データを格納するリポジトリで利用する予定である。また領域で作成したリポクオリティデータベースが格納されるサーバのOSが古くなっていたため(CentOS6)、これを新しいバージョン (CentOS7)に置き換え、それに合わせて上位のアプリケーション層も新しいものに入れ替える作業を実施した。このためMediaWikiバージョンを大幅に変更せざるを得ず、一部の機能が動かなくなった。動作不良の部分は部分ごとに現在も改修、再構築している段階である。ただし繰り越した予算は翌年度の海外渡航支援に使うこととし、事務局機能やサーバ更新には利用しない予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コーディネータ室 領域ホームページを最新情報に更新した。国際連携オフィスの受付業務はコロナウイルス感染者が収まった期間のみ再開して1件の海外渡航を支援した。活動期間以外は人件費を0に抑え、翌年度渡航支援の準備資金とした。
データベース及び国際標準化 リピドミクスを実施する研究者の国際コンソーシアムを通じて測定情報(メタデータ)記載のガイドラインづくりに貢献した。またリピドミクス研究の生データを受付けて保存するリポジトリ受付用に利用プラットフォームやプロトコルの整理をおこなった。またリポクオリティデータベースが格納されているサーバのOSおよびアプリケーション全体を更新した。
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今後の研究の推進方策 |
コーディネータ室 研究コーディネータとしての役目は終了し、海外渡航支援の事務局業務のみを実施する。
データベース及び国際標準化 領域は終了しているため、リポクオリティデータベースの情報をより利用しやすい形で公開する手法を検討する。標準プロトコールや標準データについてMetaboBank リポジトリ等と連携して再利用を促す工夫をする。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス蔓延のために海外渡航支援を1件しか実施できなかった。次年度は渡航支援を重視し、コーディネータや事務局員の雇用やデータベース構築には予算を使わない予定である。
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