国際活動支援班
新学術領域研究「柔らかな分子系」では分子科学、生物物理学、合成化学、理論・計算科学の叡智を集め、革新的な分子理論による理解と予測、最先端計測による現象観測、合成化学や遺伝子工学を駆使した機能変換・創成を協奏的に行い、理論と実験を融合させた「柔らかな分子系の科学」の創出を行う。本領域の研究活動ですでに国際的にアピールできる高い価値を持つ研究成果が得られつつあるが、それを国際的に十分認知させ、各研究分野でのデファクトスタンダードを確立するためには強く国際発信していくことが必要不可欠である。そのために、新学術領域研究の活動の一環として本研究では、①若手海外派遣プログラム、②共同研究のための研究者派遣および外国人研究者の招聘の2つの柱とした国際活動支援を行っている。平成29年度は①に関して7件、②に関して9件の支援を行った。①については、すでにこの新学術領域研究の初年度から「大学院生、若手研究者の海外研究集会参加支援」を総括班の予算により実行しており、領域内に完全に定着している。派遣の際には国際学会等への出席だけでなく、その機会に近隣の研究室を訪問し、セミナー発表を行うなど積極的な研究交流を強く推奨しており、支援を受けた若手研究者は領域ニュースレターにて報告を行っている。平成29年度も大学院生や博士研究員の7名をアジアや欧米へ派遣したが、彼らの行った積極的な研究交流はニュースレターで紹介されている通りである。②については、共同研究論文の発表を強く推奨する形で全班員に周知し、応募分について総括班の合議により3名の派遣と6名の招聘を決定した。本領域は活発な領域内共同研究が進行しているが、ここに国際共同研究が加わり、さらに新たな展開がもたらされた。
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 6件、 査読あり 6件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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