長期宇宙滞在時、無重力の物理ストレスは筋萎縮や骨密度低下を、閉鎖環境の精神的ストレスは体内リズム不調を、放射線被ばく等の環境リスクはDNA変異等をきたす。火星への有人宇宙探査で超長期宇宙滞在に挑戦する時代にあり、これらは解決すべき課題である。同時にこれら課題への深い理解は、地上の高齢化・ストレス社会における生命維持・恒常性の担保に貢献し、健康長寿社会につながる。 上記課題に研究者チームで挑み、地球上の生命体が有する恒常性維持と破綻に関する統一的理解に努めた。国際活動支援班では5年間で、のべ37名の研究者の海外派遣、のべ64名の外国人研究者の招聘を行い、30報以上の査読付き論文が掲載された。
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