国際活動支援班
オートファジーは細胞内の主要分解システムであり、これまで我が国が世界をリードする形でオートファジー関連因子の同定や基本生理機能の理解を進めてきた。日本のオートファジー研究の質は高く、オートファジー研究に有用な研究ツールの開発などでも中心的役割を担ってきた。また、他国の研究者と多くの国際共同研究を生み出している。このようなオートファジー研究に関する国際共同研究を一層推進し、かつ新たなネットワークを形成することは、現在優位な位置にある日本のオートファジー研究を維持し、より高いレベルに牽引するために重要であると考えられる。さらには、国際的視野を持った本領域の若手研究者を育成する上でも重要である。本国際活動支援班ではこれらの達成を目的としている。本国際活動支援班は領域開始から3年目に当たる平成27年度11月に発足した。平成29年度は、東京大学、新潟大学、微生物化学研究会で博士研究員4名(ケニア、ドイツ、バングラディッシュ、スペインより各1名)を雇用(受入)し、寄生虫のATG因子の解析、選択的オートファジー、リポソームを用いた試験管内実験などに関する国際共同研究を推進した。また、海外の著名研究者や共同研究者(マックスプランク研究所(ドイツ)、ハルビン獣医学研究所(中国)、ハンガリー科学アカデミー(ハンガリー)などから合計14名)を短期招聘し、共同研究や国際連携を図った。さらに、日本人研究者の海外出張・派遣によって、新たな国際連携の構築を図り、共同研究を推進した。
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 10件、 招待講演 5件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Autophagy
巻: 21 ページ: 1~21
10.1080/15548627.2017.1387342
Brain
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
Traffic
巻: 18 ページ: 758~761
10.1111/tra.12509
EMBO J.
巻: 36 ページ: 1811~1836
10.15252/embj.201796697
http://www.proteolysis.jp/autophagy/