研究領域 | 稲作と中国文明-総合稲作文明学の新構築- |
研究課題/領域番号 |
15K21756
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中村 慎一 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (80237403)
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研究分担者 |
細谷 葵 お茶の水女子大学, その他部局等, 准教授 (40455233)
米田 穣 東京大学, 学内共同利用施設等, 教授 (30280712)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2020-03-31
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キーワード | 考古学 / 新石器文化 / 稲作 / 都市形成 / 中国文明 |
研究実績の概要 |
8月開催の第1回領域全体会議の際に国際活動支援班参加予定者が集まり予備会合を開き、暫定的な年度計画を策定した。その後、11月に国際活動支援班が正式に採択されたのを受け、メンバーがメール等で連絡をとりあい、年度計画を確定した。 国際活動支援実務の中心的役割を担う国際共同研究調整担当の特任助教の雇用は年度末の3月にずれ込んだが、これは学内の教員採用手続きに時間を要したためである。採用予定者は正式採用以前にすでに実質的な業務に従事していた。 国際活動支援班の事業として実施する研究者相互交流には招聘と派遣とがある。前者としては、中国から著名研究者2名を含む5名の研究者を招聘した。後者としては、英国へ研究者1名と大学院生1名、中国へ研究者1名と大学院生4名をそれぞれ派遣し、共同研究を実施した。 なお、領域の概要を紹介する英文パンフレットの作成が予定されていたが、これを日英併記の形式に改めた上で3月に発行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度については採択後わずか4ヶ月の活動期間しかなかったが、8月時点で暫定的な年度計画を策定していたことが功を奏し、全体としては当初計画の大部分を実施に移すことができた。しかし、研究者交流に関しては、中国とは予定以上の進展があった一方、英米両国を中心とする欧米諸国とは、スケジュールの調整が困難であったことから、特に招聘面で当初計画を下回る実績しかあげることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
欧米諸国との研究者交流の促進が喫緊の課題として浮上しているが、2年目以降は丸々1年の研究実施期間がとれるため、十分な余裕をもってスケジュール策定を進めていくことで、計画の遅れを取り戻すことは十分に可能となる。 初年度については、研究代表者と2名の研究分担者の人脈に大きく依存する形での研究者交流が計画されていたが、2年目以降は連携研究者、さらには国際活動支援班以外の領域メンバーの協力も得て、積極的な国際頭脳循環と研究成果発信とを展開していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
英国のロンドン大学、ヨーク大学、ケンブリッジ大学等の研究者との交流が予定されていたが、いずれもスケジュール調整が不調に終わったため、実施に至らなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の交流計画は策定に十分な時間がとれるため、綿密な事前打ち合わせを行った上で、英国のロンドン大学、ヨーク大学、ケンブリッジ大学等の研究者との交流を着実に実行に移す。 今年度の未使用額と次年度請求額とを合わせると1,170万円余りとなる。このうち約600万円は特任助教の人件費である。残りの570万円のうち、消耗品費20万円、パンフレット作成費30万円、アルバイト謝金40万円、英文校閲費30万円を差し引いた金額は450万円となるが、この大部分を上記計画を含めた研究者交流のための費用として執行する予定である。
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