研究領域 | 稲作と中国文明-総合稲作文明学の新構築- |
研究課題/領域番号 |
15K21756
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
中村 慎一 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (80237403)
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研究分担者 |
細谷 葵 金沢大学, 国際文化資源学研究センター, 客員准教授 (40455233) [辞退]
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2023-03-31
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キーワード | 考古学 / 良渚文化 / 稲作 / 中国文明 / 都市形成 |
研究実績の概要 |
国際活動支援班は、課題領域全体が中国その他の海外研究機関との活動をスムーズに行い、研究ネットワークを強化するため、それらのサポートを行う役割を担う。2021年度については4月と12月に国際活動支援班会議(オンライン)を開催し、国際活動に関する計画とその実施について意見交換を行った。特に、日中両国におけるCOVID-19の流行状況を見据えながら、実施可能な国際活動について随時検討を行った。 主な活動としては前年度からの継続案件として、2回の国際研究集会を計画した。一つは、《総合稲作文明学》シンポジウムで、金沢大学にて開催予定であり、日本国内の関連学界や一般市民への成果発表を企図したものである。 もう一つは、新規科研(学術変革領域研究(A))への橋渡しを兼ね、中国杭州で開催予定の国際シンポジウム《中国文明の胎動》であった。これについては、中国側研究者多数を招き、良渚文明の終焉とその後の新石器時代晩期地方文明の形成に焦点を当てた内容を企画していた。しかし、COVID-19は収束の兆しを見せず、今年度も結果的に開催を断念せざるを得ない状況となった。 この両シンポジウムは領域研究期間全体の総括を行う場となるため、2022年度中に改めて開催する計画を進めている。 相互訪問が叶わなかった代替措置として、頻繁にメールやオンライン会議により中国ならびに諸外国の研究者と情報交換と成果共有を進めた。それが、『中国江南の考古学』(中村(編)、雄山閣、2021年3月)の出版として結実した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述のとおり、2021年度には領域の研究全体の総括を行うため日中両国で2回の国際シンポジウムを開催する予定であった。しかし、前年度に引き続き、1年間を通じCOVID-19は収束することなく、日中両国はもとより、他国の関連研究者が自由に往来できる状況にはならなかったため、開催を断念せざるをえなかった。
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今後の研究の推進方策 |
日中両国でのシンポジウム開催は3ヵ年の遅延を見ている。すでに後続の科研費課題にも採択されていることもあり、できる限り早い時期に研究期間全体の成果を総括する必要がある。2022年度についても、領域メンバーや海外共同研究者等が一堂に会することが困難と判断される場合は、オンラインによるシンポジウム開催に切り替え実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本経費は日中両国において国際シンポジウムを開催するための費用である。COVID-19の流行により、2021年度にもその開催を断念せざるをえなくなったため、翌年度開催のため繰り越すものである。
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