研究領域 | 細胞競合:細胞社会を支える適者生存システム |
研究課題/領域番号 |
15K21757
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤田 恭之 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (50580974)
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研究分担者 |
井垣 達吏 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (00467648)
倉永 英里奈 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90376591)
鈴木 聡 神戸大学, 医学研究科, 教授 (10311565)
一條 秀憲 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (00242206)
石谷 太 九州大学, 生体防御医学研究所, 共同研究員 (40448428)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2019-03-31
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キーワード | 細胞競合 |
研究実績の概要 |
平成29年8月29日に札幌にて第3回細胞競合国際シンポジウムを開催した。9名の海外細胞競合研究者を招聘するとともに、領域班の5名も口頭発表を行い、最新の研究成果を発表し合うとともに、国際共同研究の推進などについてディスカッションを深め、国際交流を推進した。さらに、平成30年2月14日に英国の研究者と共催で、細胞競合を冠したUK-Japan symposiumを開催し、領域班の4名が口頭発表を行った。これらの国際シンポジウムにおいて、我が国において細胞競合研究が領域班結成によって著しく進展していることを世界に向けて強く発信する貴重な場になった。 さらに平成29年度は、領域班内のグループ間での共同研究を促進し、複数の研究グループを包含した国際共同研究を開始した。海外への派遣としては、神山美樹(特別研究員)が共同研究の打ち合わせでETH Zurich, Dr. Detmarやdkfz Dr. Augustinを訪問、中村麻衣(研究員)、中野吏洋助(D1)が共同研究の打ち合わせでUniversity College Londonを訪問、加藤稚子(D3)が共同研究のためIMBAに滞在するなど、多くの研究代表者や若手研究者が海外へ赴き、技術取得や共同研究の打ち合わせを行った。さらに、Imperial College LondonのTristan Rodriguez博士、Stowers Institute for Medical ResearchのTakuya Akiyama博士、University of TorontoのTak Mak博士、IMBAのJosef Martin Penninger博士など海外研究者を招聘し、細胞競合についての国際共同研究を推進した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
細胞競合 国際共同研究ネットワークの設立、国際交流連携本部の設置、相互派遣企画委員会と国際共同研究推進委員会を設置・開催など、国際共同研究を推進するための準備は滞りなく完了した。また、海外研究者の招聘、若手研究者の海外への派遣もすでに数多く行われており、海外共同研究スキームの構築はこれまで予定通り順調に進んでいる。さらに、平成27年度に第1回細胞競合国際シンポジウムを京都で、平成28年度に第2回細胞競合国際シンポジウムをマドリッドで、そして平成29年度に第3回細胞競合国際シンポジウムを札幌で、さらに細胞競合を冠したUK-Japan symposiumをロンドンで開催するなど、我が領域班が中心となって世界の細胞競合研究者の交流を進めるとともに、海外共同研究の進展に大きく貢献することができた。このように平成30年度以降のさらなる国際共同研究の推進への礎を築くことができたと自負している。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度は、さらに、多くの海外細胞競合研究者の招聘、若手研究者の海外派遣が予定されている。細胞競合国際共同研究ネットワークの運営を効率的に行うことにより、領域班全体の細胞競合研究を加速させると同時に、世界に羽ばたく次世代の細胞競合研究者の育成に努めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度が新学術領域の最終年度に当たっており、公募班も含めて国際共同研究をさらに加速させていく必要がある。研究分担者が積極的に国際共同研究を進め、海外研究者の招聘と国内若手研究者の海外派遣を推進するとともに、公募班からの要請にも応えて、領域班全体における国際共同研究のアウトプットを高めていく。さらに、国内の学会におけるシンポジウムへの海外からの演者の招聘もすでに複数予定している。
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