研究領域 | 古代アメリカの比較文明論 |
研究課題/領域番号 |
15K21760
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
青山 和夫 茨城大学, 人文学部, 教授 (70292464)
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研究分担者 |
米延 仁志 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20274277)
坂井 正人 山形大学, 人文学部, 教授 (50292397)
鈴木 紀 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 准教授 (40282438)
井上 幸孝 専修大学, 文学部, 教授 (20399075)
杓谷 茂樹 中部大学, 国際関係学部, 教授 (90410654)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2019-03-31
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キーワード | メソアメリカ / アンデス / 比較文明論 / 自然科学的編年 / 国際研究交流 |
研究実績の概要 |
本領域研究は、国内外の共同研究者と密接に協力しながら、世界的な学術水準の国際連携プロジェクトとして実施する。領域内の計画研究と有機的に連携しつつ領域として国際活動を推進することにより、新たな国際共同研究の推進が期待できる。そのために、若手を中心に研究者の相互派遣を行うことによって、海外のラテンアメリカ研究者との国際的なネットワークのハブを形成する。こうした国際研究活動によって、本領域に関連する国際的な研究者コミュニティをリードし、国際社会における我が国の存在感を維持・向上する十分な貢献が期待できる。中堅・若手の文系と理系の多様な研究者を中心とする本領域研究の推進は、古代アメリカの比較文明論研究の学術水準を国際的に向上・強化させ、革新的な人材育成につながると期待される。 青山と井上は、ペルーのアンデス文明の諸遺跡や博物館を訪れ、現地の研究者と国際的なネットワークのハブを形成し、メソアメリカとの比較研究の基礎的文献を収集した。若手研究者である八木百合子(国立民族学博物館機関研究員)とダニエル・サウセド(国立民族学博物館外来研究員)をペルーに、生月亘(関西学国語大学准教授)をエクアドルに派遣し、現在のアンデス地域における古代アメリカ文明の資源化に関する調査を推進した。調査課題を鈴木が事前に検討し、研究指導を行った。杓谷は、メキシコにおけるマヤ遺跡観光との比較の観点から、ペルーのナスカを訪れ、同地における観光インフラの整備状況や古代文明イメージの活用のされ方などを観察し、現地で調査を行っている研究者と意見交換を行った。米国におけるナスカ研究の代表的な研究者であるカリフォルニア大学のケビン・ボーン副学部長を招待して、国際学術講演会とRound Table Conference on Nasca 2016を実施した。国際連携を推進するために若手研究者をテュレーン大学(米国)に派遣した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
若手研究者を含む研究者の派遣や招聘を、当初の計画通りに順調に推進することができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き若手を中心に研究者の派遣を行い、海外の研究者の招聘、若手研究者の受け入れと派遣、「アンデス地域の文化人類学研究」強化、国際学会での研究成果の発表を推進する。平成28年度に海外の研究者を招聘し、日本で初めてのメソアメリカ研究者国際会議を東京で開催する。その成果をスペイン語で、メキシコ国立自治大学から研究書として刊行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本基金を利用してペルーとエクアドルで調査を実施するため研究者3名を派遣したが、出張時期が年度末にあたり、当初予定した通りの日程を確保することができなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
繰り越した基金は、平成28年度の研究者の海外派遣に充当し、昨年度に予定していた調査を補完するようにする。
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