研究領域 | 染色体オーケストレーションシステム |
研究課題/領域番号 |
15K21761
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白髭 克彦 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (90273854)
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研究分担者 |
岩崎 博史 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (60232659)
篠原 彰 大阪大学, たんぱく質研究所, 教授 (00252578)
深川 竜郎 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (60321600)
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研究期間 (年度) |
2015-11-06 – 2020-03-31
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キーワード | 染色体構築 / 染色体動態 / 癌 / 老化 / 染色体構造 |
研究実績の概要 |
情報プラットフォームのHP(http://chromosomeOS.bio.titech.ac.jp/)を介した情報共有を国内外の研究者と開始し、様々な共同研究が発展した。今年度の二回の班会議は大阪および東京でそれぞれ開催した。その際、EMBL研究所で一分子観察、染色体結合タンパクの構造解析で顕著な業績を上げているChristian Haering博士、テキサス大学のHongtao Yu博士を招聘し、セミナー、講義、技術講習会を同時に開催した。また、ヨーロッパと交互に開催しているSMC meetingを山形で開催し、70名を超える国際的に著名な外国人染色体研究者の参加を得た。この機会を得て、ワークショップ、講義、セミナーを並列的に開催し、海外連携の強化、若手の育成に利用した。新たなシークエンス技術である一細胞トランスクリプトーム、一分子シークエンス技術の講習会、Hi-Cの講習会を2017年2月に定量研で行った。また、欧米、アジアの著名な染色体研究者らとそれぞれ班員が個別に国際共同研究を継続中である。特に、Frank Uhlmann博士、Camilla Sjogren博士、Ian Krantz博士、Ann Donaldson博士、Susan Gasser博士、Iain Cheeseman博士、Genevieve Thon博士の研究室とはスタッフ、ポスドク、学生を相互に派遣し、相手研究室に1週間から1ヶ月程度滞在し、共同研究を開始している。また、欧米の著名な染色体研究者を招聘し、東京大学、東京工業大学、大阪大学にて講義を行った。代表者の白髭らの海外共著論文9篇、分担者の深川らの6篇の論文など共同研究の成果を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際会議や若手の海外派遣により、海外の研究者とのデータや技術の共有化や共同研究が進んだ。論文として研究成果も報告されだしており、順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
世界的に見ても、構造生物学、一分子解析、一細胞解析技術の進展により、明らかに染色体研究は次のステージに入って来たといえる。これらの技術に焦点を当てた国際交流を特に若手研究者を中心にして進めることで、本分野の活性化につなげていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度に予定していた海外招聘研究者を、平成30年6月に開催予定のスウェーデン会議と、11月に開催予定の3R国際会議に招へいするように変更したため。
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