国際活動支援班
本研究は、広大なアジア諸国において領域メンバーが展開する国際的な研究活動を効率的に支援し、パレオアジア文化史学の推進に貢献することを目的として実施した。2021年度の主な実績は次のとおりである。(1)日本人海外学術情報の集積と発信。領域内研究者が実施しているアジア関連現地調査情報を収集、整理し、ホームページ等にてそれらを発信した。(2)国際的共同研究体制の推進。領域各分野で総計海外約10数機関に所属する研究者との共同研究につき、連絡調整をおこなった。(3)研究者コミュニティへの発信。領域の成果のビジビリティを高め、新たな現地共同研究を開拓するため、領域成果を海外機関、研究者ネットワークに向け発信した。(4)領域国際活動の成果を国内向けに発信する公開活動を支援した。具体的には総括班とともに総括講演会を開催した。(5)新人・旧人の交替劇の理解に有効なアナロジーを提供する狩猟採種民・農耕牧畜民交替劇についてアゼルバイジャンで実施した現地調査研究をまとめた国際共著書籍をオランダで出版する事業を支援した。(6)領域成果を世界第四紀学会連合機関誌の特集号で刊行するための編集補助を実施し刊行することができた。(7)領域で作成した大型データベースを英文書籍としてまとめる活動の支援をおこなった。元来、予定していた海外調査、国際研究集会主催はコロナ禍により中止になったが、上記(4)から(7)はそれを補ってあまりある意義深い国際活動支援であると考える
1: 当初の計画以上に進展している
国際連携研究の基盤形成をさらに発展させるとともに、国際共同研究の成果を、成果発表を支援することができた。コロナ禍が続いたことによって国際研究集会は開催しなかったが、それを補ってあまりある成果があったと考える。
期待以上の成果をあげ、かつ国際発信もなしえたとは言え、国内での国際研究集会開催による国内外への研究発信は最終年度においては実現できなかった。したがって、一部経費を繰り越している。新型コロナ感染症の行方が不透明な中、本年は、より確実な国際出版発信を支援する所存である。また、領域で作成したパレオアジアデータベースの英文公開も国際的インパクトが大きい事業であり、その支援も本年度の重要課題とする。
海外学術調査や国際研究集会が不可能となったことが次年度使用が生じた大きな理由である。2022年度もさらなる国際出版をすすめる他、オンラインによる国際的データベースの公開等を基軸とした支援に経費を使用する計画である。
すべて 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 11件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (28件) (うち国際学会 11件、 招待講演 7件) 図書 (2件) 備考 (4件)
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