研究領域 | パレオアジア文化史学ーアジア新人文化形成プロセスの総合的研究 |
研究課題/領域番号 |
16K21721
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西秋 良宏 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (70256197)
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研究分担者 |
門脇 誠二 名古屋大学, 博物館, 教授 (00571233)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2023-03-31
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キーワード | 国際共同研究 / アジア海外学術 / 考古学 / 人類学 / 環境史 |
研究実績の概要 |
国際活動支援班は、本領域研究がめざす全体目標を達成するための国際連携を充実させるべく設けたものである。領域の全体目標は、二つあった。一つは、20-30万年前頃のアフリカ大陸で誕生したホモ・サピエンス(新人)がいつ、どのようにアジアに拡散し定着したか、その地理的変異がどのように生じたのかを文化史的観点から論じること。二つ目は、それを調べることをとおして関係する考古学・人類学・環境科学などのフィールドサイエンスと、多様性を解釈するための文化人類学、現象数理科学などのモデル研究の融合をはかることであった。 国際活動支援班の活動、例えば海外研究者を招いた国際会議、研究会の開催、海外研究者との連携フィールドワークの実施、若手研究者の海外機関派遣などは、この研究に十分に貢献し、事後評価においてA+の最高評価を得たところである。 最終年度においては、コロナ禍の開始以降、中断していた海外での発掘調査や関係資料調査の支援を再開することができた。また、その成果を取りまとめる研究を支援した。国際的な雑誌への論文投稿や書籍出版など個別の成果は多々、あげることができるが、総括的な成果はPaleoAsiaDBと名付けたアジア旧石器時代データベースのとりまとめと完成にあろう。このデータベースは国際的な文献収集、海外発掘調査、海外機関での資料調査など国際活動の主たる成果をもりこんでおり、本領域全体の国際活動の成果のうちでも最大のものの一つだと言いうる。
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