研究領域 | 特異構造の結晶科学:完全性と不完全性の協奏で拓く新機能エレクトロニクス |
研究課題/領域番号 |
16K21722
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤岡 洋 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50282570)
|
研究分担者 |
上山 智 名城大学, 理工学部, 教授 (10340291)
|
研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
|
キーワード | 結晶工学 / 特異構造 |
研究実績の概要 |
国際活動支援班では、本学問分野の持続的なイニシアティブを確保するために、国際共同研究、研究者の頭脳循環、権威ある国際会議の誘致や国際シンポジウムの開催を戦略的に推進する。本領域では、特異構造の形成技術開発・物性解析・デバイス展開を進め、最終的に新しい学問分野の創造までを目指しており、研究の活性化に国際共同研究・頭脳循環は極めて効果的である。本領域で世界をリードする主要機関との共同実施体制の整理、新たな連携関係の構築、第一線の海外研究者の招聘など頭脳循環を活性化させ、相互派遣の実績を積み上げながら、本分野の研究加速を図る。H29年度は、若手研究者海外派遣事業を開始し、領域内の5名の若手研究者をマサチューセッツ工科大学、ケムニッツ工科大学、ポーランド科学アカデミー高圧研究所、University of Erlangen-Nurnberg、University College Londonへ派遣した。現地での研究活動を通じ、領域と当該研究機関との連携の礎を築くことができた。また、紫外材料およびデバイスに関する国際ワークショップ(IWUMD2017)を総括班と連携して開催し、海外研究者との間で特異構造に関する情報共有を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
国際活動支援班が米国及び欧州に派遣した若手研究者が、精力的な研究活動を行うことで、受け入れ研究者と領域の連携の礎を構築した。また派遣先での活動は領域の成果として各グループに還元され、計画以上の効果を齎した。
|
今後の研究の推進方策 |
前年度までの若手研究者海外派遣事業を通じて決定した国際共同研究を深化し、研究者の頭脳循環をさらに進展させる。国際活動支援班は、これらの取り組みに関して情報収集を行い、必要に応じて組織的な支援を行う。研究の進展状況、世界の本分野の研究動向に応じて、より特化した内容に関する不定期の研究会、さらには萌芽的成果を領域研究者で共有し、大きく発展させるための集会を組織する。総括班、総括班評価者との会合も定期的に開催し、その評価を研究方針に反映させる。また、引き続き若手研究者海外派遣事業を通じて、我が国の研究者が国際的に特異構造結晶の学問分野のイニシアティブを取れるための取り組みを進める。また総括班と連携して国際ワークショップIWN2018を主催することで、世界に対し本領域の成果を公表するとともに、海外研究者との議論を通じて新たな国際連携を開拓する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 海外渡航にかかる費用が当初の見積りよりも安く済んだため。 (使用計画) 平成30年度若手研究者海外派遣事業における旅費に使用する。
|