研究領域 | 複合アニオン化合物の創製と新機能 |
研究課題/領域番号 |
16K21724
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
陰山 洋 京都大学, 工学研究科, 教授 (40302640)
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研究分担者 |
前田 和彦 東京工業大学, 理学院, 准教授 (40549234)
荻野 拓 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (70359545)
林 克郎 九州大学, 工学研究院, 教授 (90397034)
八島 正知 東京工業大学, 理学院, 教授 (00239740)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 材料科学 |
研究実績の概要 |
国際活動支援班に設置した「国際共同研究推進委員会」,「相互派遣企画委員会」,「海外施設派遣支援検討委員会」,「レクチャーツアー企画委員会」において,2016~2017年度と同様,2018年度においても各項目を具体的に検討・実行した。各班の代表が,各班の国際共同研究,海外の大型施設利用,国際ネットワーク,支援すべき若手の状況と支援要望を集め,国際活動支援班に集約した。上記4つの支援検討委員会の委員で検討し,海外ハブ研究者の助言や協力を仰ぎながら,計画・公募班の関連メンバーが国際共同研究を推進できるように積極的に支援した。計画班員の組織の若手(若手教員,ポスドク,優秀な学生)を海外機関に派遣し,国際共同研究の推進すると共に,国際性のある若手の育成を目指す。特に,海外大型実験施設(中性子など)への派遣や複数機関への滞在により継続的・発展的なネットワークを構築した。例えば,中性子回折装置を用いて複合アニオン化合物の結晶構造を研究するために,オーストラリア国立原子力科学技術機構ANSTOおよび英国中性子施設ISISへ日本人の若手研究者と優秀な大学院生を派遣した。国外の若手(若手教員,ポスドク,優秀な学生)を計画・公募班の研究室へ派遣し,国際共同研究の推進や日本人海外研究者の帰国支援に活かすと共に,複数機関の滞在によるキャリアパス支援を図る。またレクチャーツアーを行った。すなわち代表と班長がドイツの研究施設へ,班員がヨルダンなど海外の大学や研究所へ講演旅行を行い,本領域の積極的な情報発信をするとともに,「複合アニオン化合物」の国際的認知度を高めるとともに国際共同研究を積極的に働きかけた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本課題「複合アニオン化合物の合成,解析,評価」を推進するために,おおむね計画通り,積極的に国際活動を推進していると評価できる。実際,海外との共同研究に基づく共著論文が数多く出版されていることは高く評価される。特に本国際活動支援班は,2018年度に海外旅費の支援を若手に対してが12件行うなど,次世代の若手の育成を積極的に推進している。本学術領域のユニークな国際活動として,複合アニオン化合物の評価のために海外の中性子等の大型施設を積極的に利用・推進していると評価できる。多くの研究課題に旅費も援助しており,その成果が論文として出版されている。利用した施設は,豪州の豪州国立原子力科学技術機構ANSTOが最も多く,その他にも米国のNISTとオークリッジ国立研究所,英国の中性子科学研究施設ISISなど多岐に渡っている。また,海外の若手を中心とした研究者の中期・短期滞在やレクチャーツアーを通して複合アニオン材料の科学技術を国際的に普及させていると評価できる。ミュンヘン工科大学,アーヘン大学,コロラド州立大学,アルゴンヌ国立研究所などへ若手を派遣して国際共同研究を推進した.また,陰山領域代表がドイツの5つの研究機関(2018)で複合アニオン化合物のレクチャーを行った他,林班長がドイツで,八島班員がヨルダンでレクチャーツアーを行うなど計画通り国際的普及活動を実施していると評価される。陰山代表をはじめとして多くの領域メンバーが複合アニオン化合物に関連した数多くの基調講演と招待講演を国際会議で行っており,これも国際的普及に貢献していると見なせる。
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今後の研究の推進方策 |
国際活動支援班に設置した「国際共同研究推進委員会」,「相互派遣企画委員会」,「海外施設派遣支援検討委員会」,「レクチャーツアー企画委員会」において,今後年度毎に各項目を具体的に検討・実行する。各班の代表が,各班の国際共同研究,海外の大型施設利用,国際ネットワーク,支援すべき若手の状況と支援要望を集め,国際活動支援班に集約する。上記4つの支援検討委員会の委員で検討し,海外ハブ研究者の助言や協力を仰ぎながら,計画・公募班の関連メンバーが国際共同研究を推進できるように積極的に支援する。研究の進展や思わぬ発見に応じて新たな派遣先を委員会で検討できるよう弾力的に運用する。計画班員の組織の若手(若手教員,ポスドク,優秀な学生)を海外機関に派遣し,国際共同研究の推進すると共に,国際性のある若手の育成を目指す。特に,海外大型実験施設(中性子,放射光など)への派遣や複数機関への滞在により継続的・発展的なネットワークを構築する。例えば,中性子回折装置を用いて複合アニオン化合物の結晶構造を研究するために,オーストラリア国立原子力科学技術機構へ日本人の若手研究者と優秀な大学院生を派遣する。国外の若手(若手教員,ポスドク,優秀な学生)を計画・公募班の研究室へ派遣し,国際共同研究の推進や日本人海外研究者の帰国支援に活かすと共に,複数機関の滞在による逆レクチャーツアーを行うなどなどキャリアパス支援を図る。またレクチャーツアーを行う。すなわち領域代表と計画班代表による海外の諸大学や研究所への講演旅行を行い,本領域の積極的な情報発信をするとともに,「複合アニオン化合物」の国際的認知度を高めるとともに国際共同研究を積極的に働きかける。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外派遣先の都合により若干の計画の変更があったので,「国際共同研究推進委員会」,「相互派遣企画委員会」,「海外施設派遣支援検討委員会」,「レクチャーツアー企画委員会」において検討し,一部の派遣を次年度にまわして実行することとした。
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