研究領域 | 生物合成系の再設計による複雑骨格機能分子の革新的創成科学 |
研究課題/領域番号 |
16K21725
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 郁朗 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40305496)
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研究分担者 |
菅 裕明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (00361668)
濱野 吉十 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (50372834)
南 篤志 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (40507191)
池田 治生 北里大学, 感染制御科学府, 教授 (90159632)
脇本 敏幸 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (70363900)
渡辺 賢二 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (50360938)
梅野 太輔 千葉大学, 大学院工学研究科, 准教授 (00400812)
江口 正 東京工業大学, 理学院, 教授 (60201365)
大利 徹 北海道大学, 工学研究院, 教授 (70264679)
葛山 智久 東京大学, 生物生産工学研究センター, 准教授 (30280952)
山崎 真巳 千葉大学, 大学院薬学研究院, 准教授 (70222370)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 生合成リデザイン / 合成生物学 / 生合成工学 / 天然物化学 / 生物分子科学 |
研究実績の概要 |
本領域は、日本のお家芸とも言える天然物化学研究を基盤に発展、展開しており、我が国が国際的にリードしている研究領域である。こうした基盤研究の質の高さに加え、天然物に対する国民一人一人の理解度や認知度が高い点が、我が国の強みであると言えるが、若手研究者の国際的なネットワーク形成や、海外研究者との共同研究の推進に対しては、積極的な支援が必要である。このような国際活動に対しては、領域全体で支援することで、各研究者が個人個人で形成した海外ネットワークが強固なものとなり有効である。また、本領域研究者間で有用な情報を共有し、利用していくことは、今後も本領域が国際的にリードしていくためには必要不可欠である。特に、若手研究者に対する支援は人的なネットワーク形成に加え、最先端技術、手法またはそのシーズの輸入という点からみても効果が高いと考えられ、領域全体としての支援姿勢を明確にしていきたい。
1年目(平成28年度)は、これまでに行った国際セミナーや国際シンポジウムの講演者や、国際活動支援班と人的つながりのある研究者を中心として国際活動支援班で協議の上、海外の優れた研究者を招待して講演会を開催した。今後も、原則国内2ヶ所にて行い、年に2回程度継続して行う。第9回日米天然物生合成セミナーを29年5月に米国で開催することを決定、準備を進めている。また、中国や韓国を初めとするアジア各国との連携、交流を強化する目的で日中韓天然物生合成シンポジウム を新たに企画した。一方、ヨーロッパにおけるネットワークの拡充を目的に、28年度は英国王立化学協会主催Directing Biosynthesis Conferenceにおける成果発表に対しての参加を積極的に促し、それらに対して支援した。 計画研究班の中で、数ヶ月単位の海外研究者との共同研究を必要とする研究者2名に対する支援を行い、海外との共同研究を戦略的に推進した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度計画班を中心に国際支援活動をほぼ予定通り消化することができた。
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今後の研究の推進方策 |
基本的には平成28年度に開催したシンポジウムなどに公募研究班員やその研究協力者を加えることで、内容の充実や、規模を拡大して行う予定である。公募研究班員と人的つながりのある研究者も候補に加え、国際活動支援班で協議の上、海外の優れた研究者を招待して講演会を開催する。国内2ヶ所にて年に2回程度行う。 海外との緊密な共同研究が必要な研究や、海外との共同研究により進展が期待できる若手公募研究者に対して、数ヶ月単位での海外研究者との共同研究のための支援を行い、海外との共同研究を戦略的に推進する。28年 度に行った共同研究支援の結果を踏まえて支援体制の強化を図る。 計画研究班や公募研究班員の若手研究者や、博士後期課程の大学院生が中心となって、国際生合成若手シンポジウムを企画実施する。これに関しては、本領域の先行研究である生合成マシナリーにおいての開催実績があり、それを参考に行う。その他に、若手研究者や、博士課程大学院生などに対して、IUPAC天然物化学国際会議 (ISCNP)、国際放線菌学会 (ISBA)、海洋天然物関連国際会議や、PACIFICHEMなど、国外で開催される国際会議への成果発表を戦略的に支援することで当該研究領域の国際的プレゼンスを高める。
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次年度使用額が生じた理由 |
29年5月開催の日米セミナーに対する準備のため。
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次年度使用額の使用計画 |
29年5月開催日米セミナー、10月開催日中セミナー、海外空の研究者の祥平旅費、謝金、若手の海外活動真などの充てる。
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