研究領域 | スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御 |
研究課題/領域番号 |
16K21726
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
榎本 和生 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80300953)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 神経回路 / 樹状突起 / 軸索 / 神経移動 / ニューロン / 発達 / 精神神経疾患 |
研究実績の概要 |
3月13-14日に国際教育プログラムを実施した。具体的には、海外研究拠点4研究施設(中国・神経科学研究所、ドイツ・マックスプランク神経生物学研究所、カナダ・マクギル大学、オーストラリア・クイーンズランド大学)から若手研究者を招聘し、新学術研究班から参加した若手研究者(大学院生、ポスドク、若手教員)とともに、理化学研究所において合宿形式の研究会を開催した。1日目には各人の口頭発表と自由討論、2日目にはグループワーク(研究対象や手法が異なる研究者がグループを作り、新たな研究プロジェクトを提案する)と、宮脇先生(理研脳科学研究所)のご講演を経験した。参加者対象アンケートには、非常にレベルの高い発表とグループワークが実施されたことに、ほぼ100%の参加者から満足の反応を得た。とくに海外若手研究者からは、非常に好評であった。 9月25-29日には、コールドスプリングハーバー研究所国際神経会議を初めて日本に招致し、我々の研究領域が会議を主催した。会議には世界から一線級の外国人スピーカー20名を招待し、淡路夢舞台国際会議場において5日間のスケジュールで会議を開催し、国内外から160名以上の参加者があった。各研究者が持ち寄った最新の知見をもとに、期間中活発な議論が交わされるとともに、議論新学術領域の班員の口頭発表とポスター発表から、領域の研究アクティビティーを世界へと大いに発信することに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3月の国際教育プログラムでは、参加した研究領域の若手研究者から、同年代の外国人研究者と密に議論することにより強い刺激を受けたとの回答が得られた。また、このプログラムを契機に、新たに始まった国際共同研究が少なくとも2つある。したがって、当初のねらい以上の効果が得られたと考えている。また9月の国際会議では、予想をはるかに超える160名以上が国内外から参加し、熱い議論が行われた。とくに欧米からの参加者が多く、コールドスプリングハーバー会議の知名度とともに、我々の研究領域の研究アクティビティーや発信力の強さを再認識することになった。
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今後の研究の推進方策 |
国際教育プログラムについては継続して開催することを望む声が大きいため、2019年度以降も何らかの形で行いたいと議論している。また、国際会議についても、本研究領域が中心となってオーガナイズする小規模国際会議を2019年にも行いたいと企画している。また2020年には、本領域の研究成果を示すために、大規模な国際会議を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
国際教育プログラムおよび国際会議開催にかかる費用を多めに計上していたために、一部の使用予定だった金額を次年度へと繰越、2019年度の国際教育プログラムおよび国際会議開催に充てる事とした。
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