研究領域 | スクラップ&ビルドによる脳機能の動的制御 |
研究課題/領域番号 |
16K21726
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
榎本 和生 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (80300953)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 神経回路 / シナプス / 樹状突起 / 軸索 / 共同研究 / 海外共同研究 |
研究実績の概要 |
令和元年度も、海外研究拠点4研究施設(中国・神経科学研究所、ドイツ・マックスプランク神経生物学研究所、カナダ・マクギル大学、オーストラリア・クイーンズランド大学)との若手エクスチェンジプログラムを実施し、5名の大学院生もしくはポスドクが、理化学研究所脳神経センター(和光)および東京大学を訪れ、日本の大学院生や若手研究者たちと研究や議論を行い、さらにエクスカージョンなどのイベントにより交流を深めた。参加者対象アンケートには、非常にレベルの高い発表とグループワークが実施されたことに、ほぼ100%の参加者から満足の反応を得た。とくに海外若手研究者からは、非常に好評であった。また、日本からも、海外研究拠点4研究施設を中心に、海外の研究施設での共同研究や研究打ち合わせの渡航を10名分サポートした。若手研究者が主体的にプロジェクトを提案し、そのプロセスのなかで海外共同研究を提案するものを多く採用した。そのため、全ての派遣事業において顕著な研究成果があがり、また参加した若手のモチベーション向上に大きく貢献したとのレポートを受けている。また、日本神経科学会大会(新潟)のシンポジウムに2名の外国人研究者を招聘し、その後、九州大学などで講演を開催した。これらの活動を介して、神経回路スクラップ&ビルド研究という新たなコンセプトを広く海外に発信するとともに、日本を情報ハブとする国際ネットワーク構築に大きく貢献したと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和元年度は、新たな公募班メンバーを20名迎え、新たな共同研究の構築や若手支援が求められる中、計画班の皆様のご支援もあり、昨年度までとほぼ同様の海外支援を行うことができた。最終年度である来年度に向けて、海外共同研究を加速させるとともに、論文作製などまとめに入るようにオーガナイズして進めて行きたい。
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今後の研究の推進方策 |
本新学術領域の活動最終年度である令和2年度は、国際会議、国際教育プログラム、国際ワークショップを複数開催予定していたが、新型コロナウイルスのために、今年度中の開催は不透明であり、おそらくいずれの会も想定していた規模では難しいと考える。今年度中にオンラインで実施することも検討するが、可能であれば、国際活動基金を来年度にまで繰り越して、従来通り集会方式で行うほうが、本新学術領域研究のプレゼンスや、若手への刺激という意味では、効果が大きいと考えている。また、国際共同拠点との学生・若手エクスチェンジプログラムも、今年度は新型コロナウイルスのために、実施不可能の状態になるのでは無いかと危惧しているが、幸運にも一部の渡航を再開できた場合のために募集は行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度は、国際会議、国際教育プログラム、国際ワークショップを複数開催予定していたが、新型コロナウイルスのために、今年度中の開催は不透明となったため、国際活動基金を次年度使用とする。今後、学生・若手エクスチェンジプログラム及び派遣・招聘を本格的な実施に活用する。
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