本研究領域の最終年度に当たる令和2年度は、海外から一線級の研究者を多数招いて国際会議を開催する予定であったが、4月からはじまったコロナ禍のために、やむなく中止の決断を下した。その代りに、8月にZOOMを使って開催した領域班会議では、海外の研究者2名にレクチャーをお願いした。更に、領域に参加する各研究室で行われている論文紹介をZOOMでつなぎ、ある程度の自由度を持って、互いの論文紹介に参加できるシステムを構築した。これらZOOMを使った新たな取り組みは、学生や若手研究者に総じて好評であった。また、令和2年度も、令和1年度までと同様に、学生や若手を海外共同研究拠点に派遣する事業、逆に海外の若手を日本に呼び領域の学生と共同研究を行う事業を予定していたが、いずれもコロナ禍のために、具体的な実施ができなかった。それに代わり、領域の各研究室にZOOMセミナーを企画して頂き、月に1-2回の頻度で、海外の若手研究者に先端研究をご紹介お頂き、その後で、学生や若手と交流する時間をとる、と言うセミナーシリーズを実施し、これも好評であった。
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