研究領域 | 光圧によるナノ物質操作と秩序の創生 |
研究課題/領域番号 |
16K21732
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
石原 一 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60273611)
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研究分担者 |
岡本 裕巳 分子科学研究所, 光分子科学研究領域, 教授 (20185482)
笹木 敬司 北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (00183822)
尾松 孝茂 千葉大学, 大学院融合科学研究科, 教授 (30241938)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 光マニピュレーション / 光物性 / 有機光化学 / 物理化学 / レーザー |
研究実績の概要 |
国際支援活動においては次の3つの目標、①本領域から発信する「光圧によるナノ物質操作の秩序の創生」の概念の、世界の当該分野における浸透、②物質科学分野全般における諸外国の優れた研究者が本領域の意義と発展性を認識し、本領域に合流・結集する行動の誘起、③異分野道場の国際的な拡充により、本領域のエッセンスを日本で学んで世界の若手が、自国でさらにそれを広範な物質科学分野へと展開する波及性の獲得を掲げる。これらを世界三拠点形成、国際異分野共同研究と国際異分野トレーニング道場の実施、領域成果の科学分野を越えた積極的な世界的発信の戦略的実施によって実現することが本国際活動支援班の目的である。 上記目的の念頭に本年は特に若手研究者交流の促進を念頭に、3件の国際支援活動を行い、台湾、英国、デンマークに若手研究者を派遣することによって、共同研究テーマの立ち上げ、交流・共同研究拠点の立ち上げについて議論してきた。具体的には、台湾交通大学研究グループとの共同研究及び交流打ち合わせを行い、また英国ロンドン開催されたJSPS(日本学術振興会)とEPSRC(Engineering and Physical Sciences Research Council、工学・自然科学研究会議)によるシンポジウムに研究者が参加しての英国研究者との交流拠点形成打ち合わせ、またデンマーク、オールボー大での共同研究、及び拠点形成の打ち合わせなどを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は、国際企画推進部門、異分野若手育成部門、国際広報部門の立ち上げ、活動の開始を計画した。国際企画推進部門では海外関連組織への協力依頼を開始し、異分野若手育成部門では国際連携活動に参画する関係各国の学生、博士研究員、助教クラスの若手研究者についての情報収集を開始し、また国際広報部門では広報活動計画を策定することを計画した。これに対して台湾グループとの交流成打ち合わせの結果、29年度台湾で交通大・新学術共同のサマースクール、ワークショップを開催することになり、共同研究の促進を図ることが決まった。また若手育成に関しては英国、デンマーク等への新学術側若手派遣により、交流を開始している。国際広報部門では英語HPの立ち上げをはじめとした活動を開始しており、計画は概ね順調に進んでいると言える。
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今後の研究の推進方策 |
28年度に開始した各部門の活動を本格的に進める。若手研究者交流は国際企画推進部門が調整する。加えて、計画班研究者を対象に国際共同研究、若手異分野交流の募集を行い、国際企画推進部門と異分野若手育成部門が連携して審査を行い派遣、受入を件数のバランスを含めて決定する。この際、特に成果が見込まれる提案については、旅費、滞在費、研究費を総括班・各計画班経費より機動的に配分する。また、尾松が中心に主催する国際会議OMC2017を関連会議として開催する。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画していた渡航計画の幾つかが共同研究自体を主に含むことになったため、計画研究から支出したこと、及び国際広報部門での英語HPの立ち上げなどの経費が予定以上に少額の範囲になったため、次年度に経費を回した。
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次年度使用額の使用計画 |
研究者を海外に派遣、或いは招聘することによる交流・拠点形成の打ち合わせについては一層加速する必要があるため、当該助成金を投入する予定である。また国際広報部門の海外活動を予定以上に活発にする必要があることも分かってきており、これについても当該助成金を投入する。
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