研究領域 | 多様な「個性」を創発する脳システムの統合的理解 |
研究課題/領域番号 |
16K21734
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大隅 典子 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00220343)
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研究分担者 |
保前 文高 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (20533417)
若林 明雄 千葉大学, 文学部, 教授 (30175062)
中島 欽一 九州大学, 医学研究院, 教授 (80302892)
星野 幹雄 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 病態生化学研究部, 部長 (70301273)
今吉 格 京都大学, 生命科学研究科, 特定准教授 (60543296)
郷 康広 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター), 新分野創成センター, 特任准教授 (50377123)
冨永 貴志 徳島文理大学, 神経科学研究所, 准教授 (20344046)
駒木 文保 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (70242039)
柴田 智広 九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 教授 (40359873)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 脳科学 / 基盤・社会脳科学 / 脳計測科学 / 個性 / 神経基盤 |
研究実績の概要 |
①研究者招聘・派遣:国際活動支援班の連携協力者である米国アルバート・アインシュタイン医学校のProf. Noboru Hiroiに領域の計画研究者の元で連続セミナーをして頂き、マウス音声コミュニケーションの詳細な解析等を含む研究内容について意見交換して頂いた。中島研究室の博士課程大学院生を米国UC San Diegoに派遣しヒトiPS細胞を用いたオルガノイド(mini brain)培養法を習得した。国際活動支援班の連携研究者である菅野をフランスのパスツール研究所に派遣し、マウス音声コミュニケーションに関する国際的なデータシェアリングプラットフォームであるmouseTubeに関する連携について打合せを行った。3月27日-4月6日に若林をグラーツ大学に派遣し、認知能力の個人差の共同研究に関して意見交換を行うとともに、次年度開催予定の国際会議招聘に関する調整を行った。またウィーン大学にも派遣し、Simon effect の個人差に関する今後の共同研究プログラムについて協議を行った。②国際シンポジウム:2018年7月23日-25日に京都において領域会議に合わせて開催することを決定した。会場準備等は今吉が担当することとなった。③3月10日-11日に韓国から2名のPIと若手研究者を迎えて開催した第10回神経発生討論会を後援した。本討論会は英語を基本言語とし、国内機関に所属する外国人研究者とも活発な情報交換の場を提供することができた。④データシェアリングプラットフォーム構築:柴田が連携研究者である理化学研究所バイオリソースセンターの若菜茂晴博士を訪問し、マウス行動解析の国際的なデータシェアリング構築について情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①研究者招聘・派遣:2017年3月1日-3月12日に国際活動支援班の連携協力者である米国アルバート・アインシュタイン医学校のProf. Hiroiに国立精神・神経医療研究センター、東北大学、九州大学、京都大学においてセミナーをして頂き、マウス音声コミュニケーションの詳細な解析等を含む研究内容についての発表をもとに議論を深めた。2017年2月6日-3月7日に中島研究室の博士課程大学院生が米国UC San DiegoのDr. Alysson Muotoriを訪問し、ヒトiPS細胞を用いたオルガノイド(mini brain)培養法について師事して、その技術を習得した。2017年3月26日-31日に国際活動支援班の連携研究者である菅野がフランスのパスツール研究所のProf. Thomas Bourgeronの研究室を訪問し、マウス音声コミュニケーションに関する国際的なデータシェアリングプラットフォームであるmouseTubeその他に関する連携について打合せを行った。2017年3月末より若林をグラーツ大学 Prof. Aljoscha Neubauerのもとに派遣し、認知能力の個人差の共同研究に関して意見交換を行うとともに、次年度開催予定の国際会議招聘に関する調整を行った。またウィーン大学 Prof. Ulrich Ansorge のもとにも派遣し、Simon effect の個人差に関する今後の共同研究プログラムについて協議を行った。②国際シンポジウム:2018年7月23日-25日に京都において領域会議に合わせて開催することを決定した。計画研究者が招聘を要請したい外国人招聘者の人選について、今後、詰めていく予定である。③データシェアリングプラットフォーム構築:2017年3月27日-28日に柴田が連携研究者である理化学研究所バイオリソースセンターの若菜茂晴博士を訪問し、マウス行動解析の国際的なデータシェアリング構築について情報収集を行った。
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今後の研究の推進方策 |
①研究者招聘・派遣:H29年度内に、駒木の研究室の松田孟留特任助教をユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのProf. Aapo Hyvarinenの研究室に派遣し、共同研究を進める予定である。日本神経化学大会およびConBio2017においてそれぞれ大隅がオーガナイズするシンポジウムに外国人研究者を招聘し、領域内研究者との共同研究等についての打合せを行う。②国際シンポジウム:2018年7月23日-25日に京都において領域会議に合わせて開催するためのゲストスピーカーの人選等を進める。③データシェアリングプラットフォーム構築:柴田、菅野、大隅によりデータシェアリング構築の進め方について詳細を打合せる。
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次年度使用額が生じた理由 |
データシェリング構築を補助する人材の確保が遅れたため。海外からの招聘予定者と派遣のスケジュールの調整がつかず、H29年度にずれ込んだため。また、海外出張(若林)が年度またぎとなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
【人件費】データシェアリンング構築のための人材を雇用する。 【旅費】カロリンスカ研究所及びImperial College Londonより、それぞれPIを招聘する。また、領域代表がパスツール研究所へ出張する。年度をまたいだ出張旅費の精算。
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