研究領域 | 高難度物質変換反応の開発を指向した精密制御反応場の創出 |
研究課題/領域番号 |
15H05795
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
真島 和志 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70159143)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 精密制御反応場 / 共同研究 / 高難度物質変換 |
研究実績の概要 |
総括班では、本領域の研究の目標である反応活性点近傍に設計した反応場を用いた高難度触媒反応の開発を推進するため、様々な分野のノウハウを結集し、これまでに類例のない独創的な触媒を創成し、有用物質変換反応の実現を目指している。平成29年度は、各研究を推進するため、公募班員が参加し、すべての研究者が集結したシンポジウムを開催し、活発な討論を行った。 平成29年5月には第2回精密制御反応場国際シンポジウム(兼 第3回公開シンポジウム)を行い、11月には第2回精密制御反応場国際若手セミナーを開催し、若手研究者間の共同研究の推進に向けた積極的な意見交換を行った。さらに12月には4つの新学術領域、「精密制御反応場」、「光圧ナノ物質操作」、「高次複合光応答」、「分子アーキテクトニクス」の合同シンポジウムを開催し領域内だけでなく、領域間の共同研究に向けた積極的な意見交換を行った。平成30年1月には第4回公開シンポジウムを行い、研究成果発表の場とするとともに、共同研究の実施状況の確認を行い、さらなる共同研究の推進のための情報共有の場とした。また、本シンポジウムの時間を利用して総括班会議を行い、今後の方針や次年度の計画、外国人研究者の招へいについて議論した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成29年度は公募班員を含めた全体会議を開催し、参画するすべての研究者のそれぞれの分野の知識を共有するとともに、多くの共同研究を開始するきっかけを作るだけでなく昨年度から進行している共同研究の進行状況の確認を行った。特に、計画班、公募班の全研究者を交えた全体会議の場を複数回持つことで、A01-A04班の各班員同士の連携、班を超えた連携についても強固なものとなった。さらに、昨年度から開始している班員間の共同研究、ならびに、企業班員との情報交換やinternatinal advisory boardとの国際共同研究についても順調に進行している。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度も引き続き、全体会議や公開シンポジウム、班員間の意見交換の場を設け、挙動研究の積極的な推進を行うとともに、全体会議の場で意思統一を図り、高難度触媒反応の開発に向けて班員全体が一丸となって取り組むことができる環境づくりを進める。また、それぞれの研究者の専門分野において、本研究領域で目指す内容を紹介するため、積極的にシンポジウムを開催し、多くの研究者に対する広報活動も推進する。さらに、班員同士の共同研究のみならず、企業研究者を巻き込み、大学等での研究のシーズと産業界のニーズの積極的なマッチングを調製し、精密制御反応場、の概念を産業界に広め、実際にどのように得られた成果を活かすことができるのかについても積極的に議論を行う計画である。
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