研究領域 | 太陽地球圏環境予測:我々が生きる宇宙の理解とその変動に対応する社会基盤の形成 |
研究課題/領域番号 |
15H05812
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
草野 完也 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (70183796)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 宇宙天気 / 宇宙気候 / 太陽周期 / 太陽フレア / 地球電磁気圏 / 磁気嵐 / コロナ質量放出 / 太陽黒点 |
研究成果の概要 |
新学術領域「太陽地球圏環境予測」では、最新の観測システムと先進的な物理モデルの融合によって太陽地球圏環境の変動を探る分野横断研究を展開し、科学研究と予測研究の相乗的な発展を推し進めることにより、宇宙天気予報の飛躍的な発展と激甚宇宙天気災害に対応可能な社会基盤の形成に貢献する研究を実施した。総括班はこのため、領域全体の有機的な連携を通して研究成果を最大化するため、適切な研究戦略の策定と真摯な自己評価、学界・産業界・海外協力機関との連携強化、先端研究をリードする人材育成、積極的なプレスリリースとWEB・ニュースレター・一般講演会・出前授業・科学雑誌・科学番組への協力による情報発信を展開した。
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自由記述の分野 |
宇宙地球環境物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度に情報化した現代社会は、巨大な太陽面爆発に起因した激甚宇宙天気災害に対して潜在的なリスクを抱えている。本研究領域はこうした太陽地球環境の変動を科学的に予測することで、宇宙天気災害に対して強靭な社会基盤を構築するための基礎研究を分野を超えて実施した。その結果、巨大太陽フレアの発生を不安定性理論に基づいて予測するスキームを世界で初めて開発すると共に、観測データと計算機シミュレーションの同化により、コロナ質量放出の地球到達や電離圏プラズマバブルの発生を予測する新しいモデルの開発に成功した。これはいずれも次世代の宇宙天気予報の基盤となると共に、宇宙環境変動の科学的理解を大きく進める役割を果たした。
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