研究領域 | 核-マントルの相互作用と共進化~統合的地球深部科学の創成~ |
研究課題/領域番号 |
15H05826
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
土屋 卓久 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 教授 (70403863)
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研究分担者 |
芳野 極 岡山大学, 地球物質科学研究センター, 准教授 (30423338)
鈴木 昭夫 東北大学, 理学研究科, 准教授 (20281975)
入舩 徹男 愛媛大学, 地球深部ダイナミクス研究センター, 教授 (80193704)
鈴木 勝彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 海底資源研究開発センター, グループリーダー (70251329)
M Satish‐Kumar 新潟大学, 自然科学系, 教授 (50313929)
田中 聡 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球深部ダイナミクス研究分野, 分野長代理 (60281961)
田中 宏幸 東京大学, 地震研究所, 教授 (20503858)
鍵 裕之 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70233666)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 核ーマントル相互作用 / 核ーマントル共進化 / 高圧地球科学 / グローバル地震学 / 地球化学 |
研究実績の概要 |
平成27年8月初旬に愛媛大にてキックオフシンポジウムを開催し、領域全体の研究ロードマップを示すとともに参加研究者相互の連携方針について説明を行い、メンバーの意思統一を図った。また本研究領域の目標を見据えた作業仮説を提示し、各計画研究における活動の迅速かつスムーズな開始を支援した。11月初旬には国内外のトップサイエンティストを招いて松山市道後温泉にて国際シンポジウムを開催し、国外の最新の研究動向を確認するとともに国際連携強化の方針を国内外に周知した。その他、日本高圧力学会において特別セッションを主催し、他分野の研究者との連携強化の方針を表明した。3月末には平成27年度研究成果発表会を東京大地震研究所において開催し、総括班として初年度の活動の点検及び次年度の研究計画の表明を行った。 キックオフシンポ、国際シンポ、成果発表会のそれぞれにおいて、総括班会議を実施し領域全体の運営状況、各計画研究の実施状況について討議した。またキックオフシンポ、成果発表会では、国内外の著名研究者からなるアドバイザリーボードを設置し、研究の開始状況と領域の運営方針について意見を求めた。 その他、大型加速器施設の高圧実験装置や同位体分析装置を世界最先端レベルに高度化及び維持管理するとともに、適宜共同研究拠点等における先端技術インターンシップや国外のトップサイエンティストによる国際セミナーを企画し(一部すでに開催)、各計画研究の技術的支援と若手育成イベントに着手した。 本研究領域に関する広報を展開するためのウェブサイトを構築し、領域内外への広報活動、情報公開を開始した。またメールニュースの配信(月一回)を開始するとともに、ニュースレター第一号の発行をおこなった(今後年2回発行予定)。その他、一般向け講演会の企画(平成28年4月実施)した。これらを通じて幅広くアウトリーチ活動を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本領域の研究目標と全体的な研究推進方針の周知、相互の連携方針についてメンバーの意思統一、各計画研究における活動の迅速かつスムーズな開始を支援することを目標としたキックオフシンポジウムを予定通り採択決定後速やかに開催した。 領域内外の研究者との連携を進めることを目的として、国内外のトップサイエンティストを招いた国際シンポジウムや、日本高圧力学会における特別セッションを計画通り開催した。年度末には成果発表会を開催し、各計画研究における研究の進捗状況について点検を行い、各班とも当初計画通りおおむね順調に研究を開始していることが確認できた。 また先端技術インターンシップや国際レクチャー・セミナーを適宜実施し、各計画研究の技術的支援と若手育成イベントも計画通りに着手できた。 さらに領域ウェブサイトの構築、メールニュースの配信、ニュースレターの発行、一般向け講演会の企画などアウトリーチ活動についても当初計画以上に充実した活動を行った。 その他、領域として日本高圧力学会奨励賞1名、ヨーロッパ地球科学連合R.W. Bunsenメダル内定1名の受賞があった。
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今後の研究の推進方策 |
領域全体の研究推進や領域内外の研究者の連携強化、また国際連携強化のため、日本地球惑星科学連合やGold schmidt会議など国内外の主要学会において特別セッションを主催するとともに、国際活動支援班と連携して国際シンポジウムを支援する。年度末の成果発表会において研究活動の点検を行う。その際には計画研究からのボトムアップ評価と総括班によるトップダウン評価を行い、領域の一体感をさらに強化する。これら領域の全体イベントにおいて総括班会議を開催し、国内外の著名研究者からなるアドバイザリーボードに研究の進行状況と領域の運営方針について意見を求める。若手育成活動に関しては、アメリカやヨーロッパにおいて開催される地球深部科学分野のサマースクールに領域内から講師及び受講大学院生を派遣し、国外の研究者との連携及び国際教育を進めるとともに、領域としてもウィンタースクール等を主催し、領域内外の大学院生や若手研究者に対し高度専門教育を実施する。一方、適宜共同研究拠点等における先端技術インターンシップや国内外のトップサイエンティストによるレクチャーシリーズ等を実施する。また大型加速器施設の高圧実験装置や同位体分析装置など複数の計画研究で用いる基盤研究設備に対し、高度化 及び維持管理などの技術支援を行う。その他、ウェブサイトを通じ領域内外への広報活動、情報公開に努めるとともに、ニュースレターの発行や一般向け講演会、メディア報道を積極的に実施し本研究領域に関する広報・アウトリーチ活動を行う。
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