総括班
領域の研究推進と計画研究間の情報交換を目的として、計画研究が開催する国際ワークショップや複数の計画研究が連携して行う研究集会の支援を行った(計3回)。また日本地球惑星科学連合年会及びアジア・オセアニア地球科学会において領域セッションを開催し、本領域の研究成果や進捗状況を公表した。一般科学誌において本領域の特集号を出版し、領域の活動や最新の研究成果について発信を行うとともに、専門誌特集号の製作についても検討を開始した。年度末には国際活動支援班と連携して国際シンポジウム兼成果発表会を開催し、研究の進捗状況について点検を行うとともに、最終年度に向けてとりまとめ計画を策定した。若手育成活動に関しては、海外から高圧鉱物学、グローバル地震学、地球化学、地球力学、ニュートリノ物理学の著名研究者を講師として迎え、第2回国際スクールを開催し、地球深部科学の先端教育を実施した。また若手研究者を中心とした研究集会を1回開催し、分野を越えた交流を活発に行った。また一線で活躍する海外の研究者や権威と位置付けされる著名研究者による国際レクチャー(集中講義)を計2回、国際セミナーを計8回開催した。さらに領域内での研究手法の共有を目的とした先端技術インターンシップを1回開催した。アウトリーチに関しては、国際スクールの際に開催地(岐阜県飛騨市)周辺の高校生に対し普及講演や若手研究者とのグループワークを行った他、計10件の一般向けイベントを開催した。その他、ニュースレター第6号、第7号の発行の他、ウェブサイトやメールニュース(毎月1回配信)を通じて領域内連携の活発化を促進するとともに、SNSも活用して領域外への広報活動や情報公開を幅広く行った。また日本地球惑星科学連合年会において、展示ブースを設置し本学術領域の活動を広く紹介した。その他、研究成果等について計8件のメディア報道を行った。
2: おおむね順調に進展している
本領域の研究推進状況の広い周知、領域内外の研究者との連携促進を目的として、日本地球惑星科学連合及びアジア・オセアニア地球科学会において特別セッションを開催した。また年度末には国際活動支援班と連携し国際シンポジウム兼成果発表会を主催し、本領域の研究成果や進捗状況を国内外に向けて公表するとともに地球深部科学の国際ネットワークの充実化を図った。この際、各計画研究における研究の進捗状況について点検を行い、各班とも当初計画通りかそれ以上のペースで順調に研究が進展していることを確認した。その他、複数の計画研究が合同で開催する班会議の支援に加え、先端技術インターンシップや国際スクール・国際レクチャー・国際セミナー・国際ワークショップ、若手の会を適宜実施し、計画研究間の連携促進及び各計画研究の技術的支援、若手育成イベントなども精力的に実行した。これらの活動の多くは当初の計画通りになされたものであるが、学会特別セッション、成果発表会、合同班会議、若手の会については当初計画を超えて規模が拡大した。それにより、本年度は個々の研究の推進に加え、領域全体の意思統一も大きく進展した。さらに領域ウェブサイトの継続的な更新、月1回のメールニュースやSNSを活用したニュース配信、計2回のニュースレターの発行による通常の情報発信の他、一般科学誌「月刊地球」における領域特集号の出版、一般及び高校生を対象とした計10回の普及講演会の実施など、充実したアウトリーチ活動を行った。その他、アメリカ鉱物学会フェロー、高圧ゴードン会議Alvin Van Valkenburg Award、SEDI第16回国際シンポジウムドーンボス記念賞などの国際的な賞の受賞をはじめとする計5件の受賞、その他計4件の学生優秀発表賞の受賞があった。
領域全体の研究推進や領域内外の研究者の連携強化を目的とした支援活動を引き続き行う。最終年度である次年度は、年度末に最終の成果発表会を開催し領域全体の研究を総括する。この際、国内外の著名研究者からなるアドバイザリーボードに領域の研究活動について意見を求める。領域全体として、核-マントル間で生じる化学・物理プロセスの解明を進め、それぞれの計画研究において得られた知見を統合し、核ーマントルを含めた地球深部の熱化学的進化過程に関する包括的なモデルを構築する。特に重点的に行ってきた以下の研究、①熱輸送・元素移動・レオロジーなどの動的過程。②マグマや揮発性元素の移動による高温高圧力下における物質分化。③年代の古い時代の試料のW同位体、白金族元素の分析。④天然岩石試料の軽元素(主にH、C)同位体分析。⑤地球電磁気学データの解析。⑥地球内部起源ニュートリノデータ解析法の高度化とイメージングによる放射性熱源の定量評価。⑦具体的な物性データを反映した数値シミュレーションによる化学的不均質性がマントル・核・その境界領域の進化与える影響、についてまとめる。またこれらの成果を書籍化(英語及び日本語)する計画を進める。若手育成活動に関しては、国外のトップサイエンティストによるレクチャーシリーズや国際セミナーを引き続き定期的に実施する。また大学院生及び若手研究者が中心となって自ら行う若手研究集会に対し実施支援を行う。その他、大型加速器施設の高圧実験装置や同位体分析装置など複数の計画研究で用いる基盤研究設備に対し、高度化及び維持管理などの技術支援を引き続き行う。またウェブサイトやメールニュースを通じ領域内外への広報活動及び情報公開に努めるとともに、学会特別セッションの主催及び展示ブースの設置、ニュースレターの発行や一般向け講演会、メディア報道を積極的に実施し本研究領域に関する広報・アウトリーチ活動を行う。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (51件) (うち国際共著 9件、 査読あり 51件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (84件) (うち国際学会 44件、 招待講演 3件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (3件)
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