研究領域 | 多様な質感認識の科学的解明と革新的質感技術の創出 |
研究課題/領域番号 |
15H05914
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研究機関 | 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所 |
研究代表者 |
西田 眞也 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 人間情報研究部, 主幹研究員 (20396162)
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研究分担者 |
岩井 大輔 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (90504837)
日浦 慎作 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (40314405)
中内 茂樹 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00252320)
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研究期間 (年度) |
2015-06-29 – 2020-03-31
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キーワード | 質感 / 情報工学 / 認知科学 / 神経科学 / 感性情報学 |
研究実績の概要 |
・2017年6月29日-7月1日に東北大学片平さくらホールにて第四回班会議、2018年3月5日-7日に東京大学福武ホールにて第五回班会議をそれぞれ開催した。計画班・公募班を合わせた約150名の班員が参加し、口頭発表およびポスター発表の形で、熱心な議論が行われた。 ・班会議のときに総括班会議を開催した。そのほか、1ヵ月に一回のペースでインターネット会議システムを利用した総括班連絡会議を行うことで、総括班内の密接な連絡をとっている。共有資産として広島市立大学に導入したマルチマテリアルの3Dプリンタは高い利用実績補を示し、質感刺激反応データベースの領域内利用も進んできた。 ・総括班を中心とした領域メンバーが各専門分野の内容を広くわかりやすく解説するWebinar形式のランチタイム質感チュートリアルを2017年7月より月一回のペースで実施している。 ・2017年7月25日-26日にプロジェクションマッピングSIGミーティングを開催し、そこでの議論をきっかけに、2017年10月8日ー11月12日にNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて「質感の再編集 Trans-materiality」という展示を行った。また、2017年12月15日には色彩環境と質感研究会を開催した。2017年7月13日-17日に台湾の国立成功大学で開催されたアジア太平洋視覚会議(APCV2017)のサテライトイベントShitsukan Escape Roomを共催した。2017年7月20日に日本神経科学会大会で開催されたシンポジウム「機能イメージングと心理物理学による視覚系の探求」を企画し、Mauro Costagli博士をイタリアから招聘した。 ・2017年11月22日に大阪大学銀杏会館で開催された「質感のつどい」の第三回公開フォーラムを後援し、領域を超えた質感研究コミュニティの熟成を図った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
組織の枠組みが固まり、順調に機能している。領域内のリソースの共有も大変うまくいっており、「質感のつどい」によって領域を超えた質感研究コミュニティも確立しつつある。
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今後の研究の推進方策 |
班会議・SIGミーティング・Webセミナーの活用、3Dプリンタやデータベースなどの共有資産の共同利用の促進、刷新された公募班を含めた異分野間交流の促進、国際支援基金の活用、などを通じて、質感研究の新たな流れをさらに太いものにしていく。また、二年後の研究期間終了を見据えて、領域成果を取りまとめ、社会に情報発信する準備を開始する。
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