総括班
班全体の活動としては、5/30-6/1の日程で国際班会議をストックホルムにて、また、班会議を1/28-29の日程で赤湯にて開催し、領域内での情報交換と研究の評価活性化の機会とした。また、11/12-11/16まで金沢にて3R-3C国際シンポジウムを、1/23-25は染色体ワークショップを宝塚にて共催し、多くの班員および、海外の第一線で活躍している研究者が参加した。6/21、3/26にはサイエンスカフェ、9/30、10/28にサイエンススクールを東京にて主催し、基礎研究および研究倫理等の科学を取り巻く問題の情報発信を行うと共に、遺伝子とは何か、モデル生物とは何かについて子供向けの講演会を行った。領域内連携も活発であり、平野ー境によるコンデンシン動態のモデリング、広田ー伊藤によるキナーゼ動態の定量的モデル化、深川ー伊藤によるキネトコア高次構造の解析、鐘巻ー白髭によるコヒーシンアセチル化酵素の動態解析、高橋ー小布施による新しいミスマッチ修復機構の発見など枚挙にいとまがない。その他、西山の一分子観察系や平野の染色体再構成系を用いた多くの共同研究が現在も進行中であり、また論文としても発表されている。領域の大きな目標であるモデル染色体の構築と染色体OS情報プラットフォームについては、前者については平野の染色体再構成系が組換型タンパクにて置き換えられた、より洗練されたものになりつつあり深川、白髭、岡田、広田、岩崎、らとの共同研究が進められている。後者については新たに班員データを登録し、充実化を図ったと共に、2017年度まで公募研究として加わっていた東大・中井グループが開発したOpen Looperデータベースとの連携強化を図り、ChIP-seq, Hi-Cなど他グループが研究した成果との対比を容易にできる機能面の充実を実施した。
2: おおむね順調に進展している
当初の計画通りに成果を上げつつ順調に進んでいる。理由としては、連携研究や海外との共同研究が数多く進んでいることと、順調に研究成果が報告されていること、情報発信が順調になされていることが挙げられる。
今年度は最終年度であるため、業績公開を推進すると共に、モデル染色体と染色体情報プラットフォームの公開に注力していく。最終年度の国際班会議、また、領域が共催する国際会議が二件計画されており(Gordon reserch conferenceとEMBO workshop)、これらの場を通じて、情報発信、学術交流を推進していきたい。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 6件、 招待講演 5件) 備考 (5件) 産業財産権 (3件) 学会・シンポジウム開催 (3件)
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