研究領域 | 特異構造の結晶科学:完全性と不完全性の協奏で拓く新機能エレクトロニクス |
研究課題/領域番号 |
16H06413
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤岡 洋 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50282570)
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研究分担者 |
酒井 朗 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (20314031)
川上 養一 京都大学, 工学研究科, 教授 (30214604)
小出 康夫 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 技術開発・共用部門, 部門長 (70195650)
三宅 秀人 三重大学, 地域イノベーション学研究科, 教授 (70209881)
橋詰 保 北海道大学, 量子集積エレクトロニクス研究センター, 教授 (80149898)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 結晶工学 / 特異構造 |
研究実績の概要 |
本領域では、特異構造の作製を行うグループ(A01, A02)と評価・解析を行うグループ(B01, B02)が有機的に連携する。A01およびA02では特異構造作製を行うが、A01は結晶成長を中心に、A02ではプロセス技術を中心に展開し、情報の共有によりシナジー効果を発揮する。B01は結晶の構造評価を、B02は物性評価を担当し、評価結果をA01、A02に提供するとともに、領域全体で共有する。波及効果の大きい応用分野として紫外光を用いた皮膚治療などの医療やバイオニクス分野、太陽電池などの環境調和分野が挙げられる。 平成30年度は、総括班では本領域の目的を達成するために、総括班会議を4回開催し、領域の円滑な運営に努めた。また、領域研究者を集めた領域全体会議を2回(2018年4月、2018年9月)開催し、各研究グループ間における相互理解を促進させた。応用物理学会学術講演会において特異構造結晶に関するシンポジウムを2回開催し(2018年9月、2019年3月)、300名を超える観衆が集まった。領域ホームページ(http://tokui.org)では、原著論文、領域研究者の受賞報告、研究成果のメディア報道などを掲載し、引き続き領域のアクティビティを発信している。また、連絡会の実施概要を報告できるシステムを継続して運用し、共同研究活動をサポートしている。さらに、本領域主催として窒化物半導体国際ワークショップ(IWN2018)を開催した。窒化物半導体研究における著名な講師を海外から招聘し、若手研究者や技術者、学生を対象として講義を開催した。 また、国内の若手研究者の頭脳循環を目的とした共同研究プラットフォーム事業を開始した。国内の複数大学・研究機関を装置の共同利用が可能な仕組みを構築し、次年度以降の研究者受入れ体制を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
総括班会議、領域全体会議を予定通りに開催した。また、ホームページ上で管理している領域内の連携活動をメンバーで共有できるようにし、より有機的な連携の促進を行っている。ニュースレターは定期的に発行しており、関連学会、研究会で十分な宣伝が行われている。主催の国際会議IWN2018は成功裏に終了し、また、令和元年度開催の国際会議APWS2019(共催)の準備も順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度は計画研究と新規採択の第2期公募研究の連携をより促進させ、領域内の共同研究を通じた結晶工学の新しい学理の構築を目指す。4月には領域全体会議を開催する。領域全体会議は秋頃にも行う予定であり、領域内の連携をより強固なものにする。また、共同研究プラットフォームの本格的運用を開始し、若手研究者頭脳循環を促進させる。国際活動支援班と連携し、本領域が共催する国際会議(APWS2019)の準備を進める。総括班会議を定期的に開催し、領域内の情報共有、研究方針の策定、評価を滞りなくおこなう。また、引き続き、ホームページやニュースレターを通じて、領域の広報活動、情報発信に努める。
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