研究領域 | 植物新種誕生の原理―生殖過程の鍵と鍵穴の分子実態解明を通じて― |
研究課題/領域番号 |
16H06464
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
東山 哲也 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 教授 (00313205)
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研究分担者 |
瀬々 潤 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 招聘研究員 (40361539)
辻 寛之 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 准教授 (40437512)
木下 哲 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (60342630)
高山 誠司 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (70273836)
上口 美弥子 (田中美弥子) 名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 准教授 (70377795)
渡辺 正夫 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (90240522)
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研究期間 (年度) |
2016-06-30 – 2021-03-31
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キーワード | 新種誕生 / 生殖の鍵と鍵穴 / 異種ゲノム / 異分野融合 / 国際的ビジビリティー |
研究実績の概要 |
総括班を、研究代表者、研究分担者、連携研究者の14 名によって構成した。また、前年度に設置した異分野融合研究支援センターが中心となって、領域内の異分野融合研究を推進した。本センターは、ブレークスルーテクノロジーをはじめ特定の研究者のみ実施可能な解析手法を領域内で簡単に共有する枠組みをつくり、共同研究を強力に推進することを目的とした。
・領域運営:領域代表・東山を中心に円滑な領域運営に向けた運営方向性を策定し、公募研究を加えた領域全体が一体となって研究を進められるようにした。領域全体の研究方針、共同研究の支援の枠組み、具体的な共同研究体制を具体的に構築した。このために、事務局長・辻の運営によって領域会議(班会議)、総括班会議、若手の会を開催した。 ・共同研究:計画研究班が進めてきた研究を基盤に、公募研究も交えて、領域内での様々な異分野融合共同研究を推進した。領域会議、若手の会、また各拠点が中心となっての技術支援ワークショップやブレークスルーテクノロジーの勉強会などを通じて、共同研究の推進を促した。さらに、リサーチコーディネーターの採用により、一層の共同研究をはかった。 ・情報発信・国民への還元:昨年度に立ち上げた領域ウェブサイトを活用し、論文発表などの研究成果を速やかに発信した。また、計画研究班員および公募研究班員が中心となり、アウトリーチ活動(小中高での出前講義など)を積極的に展開し、植物科学の研究成果を国民へ還元した。アウトリーチ活動についても実施内容・評価等をホームページで公開した。 ・異分野融合研究ミーティング:領域内共同研究の起爆剤となる「異分野融合研究ミーティング」を企画・実行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
領域代表のリーダーシップにより、異分野融合研究が領域全体に浸透した。具体的には、領域の異分野融合研究に対して大きな推進力となる「異分野融合研究ミーティング」の開催を決定し、本年度中に三回実行した。第一回は有機合成化学とライブイメージング(名古屋大学ITbM)、第二回は情報科学(産業技術総合研究所)、第三回は構造生物学(名古屋大学シンクロトロン光研究センターおよびITbM)について開催し、多くの領域メンバーを異分野融合研究支援セターの施設に実際に集めた。特に異分野融合研究拠点であるITbMの熱気に触れることで、領域に関わる学生やポスドクも含めて異分野融合研究の機運が高まり、第二回、第三回と回を経るごとに、多くの共同研究につながった。このように領域の全メンバーが異分野融合研究を強く意識し、領域をあげて取り組んでおり、それが共同研究による成果につながっていることから、当初の計画以上に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
・領域運営:領域代表・東山を中心に円滑な領域運営を行い、公募研究を加えた領域全体が一体となって研究を進める。中間評価に向けて、後半の更なる発展につながるよう、計画の遂行と、想定を超えた展開を目指す。これまでに構築してきた領域全体の研究方針、共同研究の支援の枠組み、具体的な共同研究体制を活用して領域の研究を推進する。このために、事務局長・辻の運営によって領域会議(班会議)、総括班会議、若手の会を開催する。若手の会については、際立った盛り上がりを見せる学生たちの主体性が発揮できるよう心掛ける。 ・共同研究:計画研究班が進めてきた研究を基盤に、公募研究も交えて、領域内での様々な異分野融合共同研究を推進する。領域会議、若手の会、各拠点が中心となって行ってきた異分野融合研究ミーティングなどを通して構築したネットワークを通じて、共同研究の推進を促す。さらに、リサーチコーディネーターが積極的に関わることで、一層の共同研究をはかる。 ・情報発信・国民への還元:領域ウェブサイトを活用し、論文発表などの研究成果を速やかに発信する。計画通りに翌年度日本で開催する国際植物生殖会議2018を通して、世界に向けて本領域およびその研究を発信する。また、計画研究班員および公募研究班員が中心となり、アウトリーチ活動(小中高での出前講義など)を積極的に展開し、植物科学の研究成果を国民へ還元する。アウトリーチ活動についても実施内容・評価等をホームページで公開する。
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