総括班
本領域の目的は、金属中心の非対称配位圏の精密設計と合成・異方集積化技術を開拓し、分子レベルの非対称金属からマルチスケール異方集積化のための基盤的学理「配位アシンメトリー」を構築し、さらに新学理に基づいて物質・エネルギーの構築・変換技術を開拓することにある。本総括班は、領域代表者の塩谷が研究代表者を務めている。総括班の活動を円滑にするために、引き続き①東京大学と②京都大学に事務局を置き、事務員を各1名雇用した(それぞれ、①科研費の管理、海外招聘、②Websiteの管理、業績収集、会議事務を担当)。計画研究代表者2名がNews Lettersの編集を担当し、約2ヶ月に一度の頻度でWebsiteに公開した。平成29年度は、1) 領域全体の活動の企画と運営(領域全体会議、総括班会議、メール会議・配信)、2) 国際ネットワーク構築および異分野間共同研究の効果的推進(国際融合バーチャルラボの共同研究会議および国際アドバイザー会議の開催、海外共同研究者招聘、若手研究者派遣)、3) 計画・公募研究者の研究進捗状況の把握と公開(Websiteを利用した業績整理と情報共有・発信、News Lettersの発行と公開、共同研究の推進)、4) 国際および国内会議の開催、5) 若手研究者育成のための融合基礎・実習コースの開催等、を推進した。平成29年度の研究成果としては、Nature姉妹誌9報を始めとする約360報の原著論文が著名な国際学術誌に発表された。これらの成果をWebsiteや新聞等を介して、積極的に国際情報発信を行った。領域全体会議や総括班会議等においては、領域全体の進捗状況や研究成果内容についての評価委員のコメントに基づき、領域全体の企画・運営の方針を確認した。
2: おおむね順調に進展している
総括班の活動を円滑にするために、引き続き①東京大学と②京都大学に事務局を置き、事務員を各1名雇用した(それぞれ、①科研費の管理、海外招聘、②Websiteの管理、業績収集、会議事務を担当)。計画研究代表者2名がNews Lettersの編集を担当し、約2ヶ月に一度の頻度でWebsiteに公開した。平成29年度は、1) 領域全体の活動の企画と運営(領域全体会議2回、総括班会議2回、多数のメール会議・配信)、2) 国際ネットワーク構築および異分野間共同研究の効果的推進(国際融合バーチャルラボの共同研究会議27回、国際アドバイザー会議9回、海外共同研究者招聘2名、若手研究者派遣2回)、3) 計画・公募研究者の研究進捗状況の把握と公開(Websiteを利用した業績整理と情報共有・発信、News Letters(No.4-10)の発行と公開、共同研究の推進)、4) 国際(主催1件・共催2件・協賛1件・後援1件)および国内会議(主催1件・共催1件・協賛1件)の開催、5) 若手研究者育成のための融合基礎・実習コース(国際コース7回、国内コース9回)の開催等、を推進した。平成29年度の研究成果としては、Nature姉妹誌9報を始めとする約360報の原著論文が著名な国際学術誌に発表された。これらの成果をWebsiteや新聞等を介して、国際情報発信に努めた。領域全体会議や総括班会議等においては、領域全体の進捗状況や研究成果内容についての評価委員のコメントに基づき、領域全体の企画・運営の方針を確認した。以上より、総括班の活動実績は、予定通り順調に進展していると判断する。
本年は2回の領域全体会議(第3回は5月に福岡、第4回は11 月に金沢)と総括班会議を開催し、公募研究代表者45名、計画研究代表者15名、評価委員8名、学術調査官2名、研究分担者、研究協力者、大学院生約120名を招集し、領域全体の活動・運営の情報共有と意見交換、研究代表者による口頭・ポスター発表を行い、国内外の共同研究推進、国際ネットワークの構築に関する情報交換、若手研究者も含めた領域内交流を図る。特に、公募研究代表者に成果発表の機会を提供し、領域の拡大化を図る。今年度はさらに、本領域の研究成果の国際情報発信強化、国際ネットワーク強化、若手育成のために、以下の施策を行う。(1) Websiteの充実化およびNews LettersのWebsite掲載により、公募班員も含めた業績(原著論文、著書、学会発表、受賞、プレスリリース、アウトリーチ活動、昇進等)を国際情報発信する。(2) 国際学会および国内学会の主・共催・協賛:国際錯体会議のセッション主催(8月に仙台)、日仏合同シンポジウム(10月に東京)、国際公開シンポジウム(11月に東京)を開催し、本領域の普及と国際共同研究の推進を図る。(3) 国際融合バーチャルラボの拡大と強化を図るために、海外共同研究者の招聘と領域内研究者との交流を推進する。(4) 若手育成を目的とし、配位アシンメトリーに関連する理論・実験・計測を学ぶ融合基礎・実習コースを継続する。また、錯体化学会若手の会を始めとする関連学会の若手の会に、本領域の研究者を派遣し、本領域の普及とネットワークの拡大化を図る。(5) 日本化学会の国際学術誌2誌を活用し、すでに設けられているCoordination Asymmetryの特別サイトを活用し、本領域の研究成果を国際的にアピールする。
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 2件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件) 備考 (5件) 学会・シンポジウム開催 (4件)
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