研究領域 | 代謝アダプテーションのトランスオミクス解析 |
研究課題/領域番号 |
17H06299
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
黒田 真也 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50273850)
|
研究分担者 |
鈴木 穣 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (40323646)
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 主幹教授 (80291508) [辞退]
岡田 眞里子 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (10342833)
角田 達彦 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (10273468)
伊藤 隆司 九州大学, 医学研究院, 教授 (90201326)
馬場 健史 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (10432444)
松田 史生 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (50462734)
|
研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
|
キーワード | トランスオミクス / 代謝アダプテーション |
研究実績の概要 |
本領域では、糖尿病を含むメタボリックシンドローム・がん・老化・炎症性疾患などの各種病態や薬剤応答などで見られる特有の代謝アダプテーション(A01代謝アダプテーション)を、DNA・RNA・タンパク質の階層をまたぐトランスオミクス解析技術(A02トランスオミクス解析技術開発)により明らかにする。総括班は、この両者の効率的な運営による本領域の推進を行う。
研究推進体制構築:本領域は、A01代謝アダプテーションとA02トランスオミクス解析技術開発からなる。代謝アダプテーションに関するそれぞれの生命現象を縦串とすると、トランスオミクスはすべての現象に共通するアプローチなので横串であると言える。域内での密接な連携のため、総括班の下に各種オミクス計測センターとオミクスデータ解析センター(数理モデル、統計解析)を設置して、計画班間の密接な連携を促進して、トランスオミクス解析がシームレスに行える研究体制を確保した。
領域全体班会議 :研究の進捗だけでなく、代謝アダプテーションのニーズと、トランスオミクスイ技術のシーズのマッチングを行った(2018年6月11-12日、第2回領域会議(東京大学小柴ホール)。アウトリーチ活動:国際シンポジウム(The 2st International Symposium for Trans-Omics(2018年11月14日、プラザヴェルデ(静岡)開催し、国際交流を深めるとともに本領域の活動を国際的に周知した。各種学会での領域主催シンポジウム・ワークショップなどのアウトリーチ活動も積極的に行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究推進体制、領域班会議、アウトリーチ活動など当初の計画は順調に進んでおり、期待通りの成果が得られている。
|
今後の研究の推進方策 |
【今後の計画・方法】オミクス計測センター、解析センターの設置:今後も二つのセンターを継続して設置して、総括班が主導して公募班を含め各研究間のマッチングを行い、トランスオミクス計測・解析をシームレスに行う。トランスオミクス計測センター:メタボローム(馬場、松田)、プロテオーム(黒田)、トランスクリプトーム(鈴木)、エピゲノム(伊藤)、ゲノム(鈴木)トランスオミクスデータ解析センター:数理モデル(黒田、岡田、中山、松田)、統計解析(角田) 若手人材養成:トランスオミクスデータ計測・解析をシームレスでこなせる若手研究者を育てる。若手合宿を通じて計画班および公募班も踏まえて異分野交流を積極的に推進して、バイオロジーの文脈に即したトランスオミクスデータ計測・解析をシームレスにこなせる人材の育成を行う。 領域全体班会議:領域全体班会議(非公開)では、未発表データを含めて進捗報告を行い、最新状況を共有する。また代謝アダプテーションのトランスオミクス 解析のニーズと、トランスオミクス技術のシーズを拾い上げ、総括班がマッチングを行う。 国際的なネットワークの構築、国内外への積極的な情報発信などの取組:毎年行っている国際シンポジウムを今後も継続して開催する。本領域が国際シンポジウムや海外からの研究者を招聘することにより国際的なネットワークを構築する。国内でもシンポジウム・チュートリアルを行い当該分野の促進を行う。
|