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2017 年度 実績報告書

分子夾雑の生命化学

総括班

研究領域分子夾雑の生命化学
研究課題/領域番号 17H06347
研究機関京都大学

研究代表者

浜地 格  京都大学, 工学研究科, 教授 (90202259)

研究分担者 馬場 嘉信  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30183916)
杉本 直己  甲南大学, 付置研究所, 教授 (60206430)
王子田 彰夫  九州大学, 薬学研究院, 教授 (10343328)
研究期間 (年度) 2017-06-30 – 2022-03-31
キーワード生体関連化学 / 分子夾雑 / 生命化学 / ケミカルバイオロジー
研究実績の概要

1.総括班会議、全体班会議を行い、本領域研究の位置付けと方向性を明確化するとともに、研究目標を計画班全体で共有した。また9月6日に東京大学でキックオフとなる公開シンポジウムを開催し、本領域の特徴や位置付けに関して参加者全員の前で発表し、次年度から始まる公募研究のための受け入れ環境の整備を進めた。
2. キックオフとなる国際シンポジウム(CMCB2017)を12月12日、13日に神戸市ポートアイランドで開催し、欧米アジアから9名の第一線研究者を招待し講演を行っていただくとともに、本領域の班長(浜地、杉本、馬場教授)や計画班員(王子田教授、夏目教授)や評価委員(吉川教授)が講演を行い、当領域研究の重要性を海外研究者に発信するとともに、共同研究や相互交流の可能性に関して情報交換を行った。また関連分野である日本化学会生体機能関連部会が主催した国際シンポジウム(ISBC2017)を共催し、そこに本領域からも欧米の研究者を招待し、彼らとの交流を深めるとともに本領域の意義をアピールした。
3. 班会議の協議・議論を踏まえて、関連分野の研究者に向けたホームページ開設し随時更新するとともに、ニュースレターを発行し、領域活動の広報を開始した。
4. 領域研究拠点として、「統合生命化学研究センター(CIBIC)」を開設し、生体分子の網羅的な解析を可能とするnano-LCMS/MS装置を京都大学に導入した。また、CIBIC専属の特任助教を採用し、CIBICの活動を開始した。
5.海外講演ツアーとして、計画班員が海外出張の機会を利用しシンポジウムや外国大学での講演において、本領域の設立をアピールした。また、大学院生2名がアメリカとオーストリアの研究室に短期留学する機会を得て、共同研究を推進した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記実績から明らかな通り、領域採択/発足から半年間であったが、初年度に予定していた総括班事業計画のほとんどを実行することができ、順調に本領域の研究が開始されたと判断している。特に、分子夾雑化学に関する国際シンポジウム(CMCB2017)では、関連分野の世界トップレベルの招待講演者を集めて、活気のある国際会議を主催することができ、本領域を世界に向けてアピールする足がかりとなったと自負している。また、発足からあまり時間をおかずに本領域のホームページを開設したが、そこにはすでに計画班員の方からの世界トップレベルの論文誌への掲載を始め、大変優れた研究成果が次々に掲載され始めており、複数のプレスリリースもある。このような理由から、初年度は概ね順調に進展していると判断できる。

今後の研究の推進方策

本年度から、公募班員も参画するため、年度早期に領域会議を開催し、総括班と公募班を含めた領域研究の位置付けと方向性を明確化して、研究目標を共有することで、領域内共同研究を推進するための枠組みを固める。同時に総括班会議を行い、本年度以降における領域全体の運営方法を決定したい。また初期的な成果報告をかねた公開シンポジウムを開催する予定である。
領域内だけでなく関連分野の研究者に向けた情報を発信するために、領域ホームページのさらなる充実に努めたい。特に公募班員の情報や最新の研究成果の迅速な公開を進める予定である。また、年2回のニュースレターの発行によって、領域の広報活動を活発に行いたい。
領域会議で今後の運営方針に関して議論し、領域研究拠点として、「統合生命化学研究センター(CIBIC)」を本格的に稼働する。本センターは、計画班メンバーが所属する研究センター等と連携することで、領域内に機器解析のネットワークを形成し、総合的な機器共同利用システムを領域内に整備するものであり、計画班員と公募班員間の活発な共同研究の促進を目指したい。
計画班員と公募班員の中から、若手研究者を海外の研究機関に派遣し、その派遣期間中に複数の機関への訪問を推奨して、講演会などを行ってもらい幅広い視野を持つ人材の育成に寄与する仕組みを開始する予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 多成分夾雑系に挑む超分子ヒドロゲル2017

    • 著者名/発表者名
      浜地 格、重光 孟
    • 雑誌名

      高分子

      巻: 66 ページ: 663-665

  • [学会発表] Functioal Supramolecular Hydrogels and Their Biological Applications2018

    • 著者名/発表者名
      Itaru Hamachi
    • 学会等名
      The 2nd International Conference on Biomedical Applications of Nanomaterials
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Imaging and control of neurotransmitter receptors in live cells2018

    • 著者名/発表者名
      Itaru Hamachi
    • 学会等名
      Grand Challenges in Analyzing and Manipulating Cells on the Nanoscale
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Chemcial Strategies for Endogenous Protein Labeling in Multimolecular Crowding Biosystems2017

    • 著者名/発表者名
      Itaru Hamachi
    • 学会等名
      CMCB2017
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Nanobiodevices and AI for Society 5.0; Super Smart Society2017

    • 著者名/発表者名
      Yoshinobu Baba
    • 学会等名
      The Yonsei Chemistry Centennial & IBS International Symposium
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] “To B or not to B” in Nucleic Acids Chemistry2017

    • 著者名/発表者名
      Naoki Sugimoto
    • 学会等名
      The symposium Advances in Noncanonical Nucleic Acids, "ANNA2017”
    • 国際学会 / 招待講演
  • [備考] 分子夾雑の生命化学

    • URL

      http://www.bunshi-kyouzatsu.jp

  • [学会・シンポジウム開催] First International Symposium on Chemistry for Multimolecular Crowding Biosystems (CMCB 2017)2017

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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