研究領域 | 細胞機能を司るオルガネラ・ゾーンの解読 |
研究課題/領域番号 |
17H06413
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
清水 重臣 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70271020)
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研究分担者 |
花田 賢太郎 国立感染症研究所, 細胞化学部, 部長 (30192701)
新井 洋由 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (40167987)
原田 彰宏 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40251441)
黒川 量雄 国立研究開発法人理化学研究所, その他, 研究員 (40333504)
後藤 聡 立教大学, 理学部, 教授 (60280575)
齊藤 達哉 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 教授 (60456936)
森 和俊 京都大学, 理学研究科, 教授 (70182194)
加藤 薫 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (80356782)
中野 明彦 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90142140)
今泉 和則 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (90332767)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | オルガネラ / 超解像顕微鏡 / 小胞体 / ゴルジ体 / ミトコンドリア |
研究実績の概要 |
オルガネラ・ゾーン研究を推進するために最適な体制を構築すべく、本年度は領域に関連する情報の発信、研究情報の交換、共同研究体制の構築等を行った。 具体的には、4回の総括班会議を開催し、領域全体の運営・進捗管理・企画調整・推進方針の決定を行う体制を構築した。また、技術支援部門では、SCLIM、超解像顕微鏡、電子顕微鏡を用いたイメージング技術と糖鎖解析、リピドミクス、プロテオミクス、siRNAスクリーニングライブラリー、ケミカルバイオロジーなどの特殊技術を提供する体制を整えた。その結果、これまでに20件の技術支援が行われた。事務部門では、採択後直ちにホームページを開設し、キックオフシンポジウムを開催し、領域のコンセプトや種々の情報を一般向けに発信した。また、全ての計画代表者、計画分担者が発表を行う「プログレスレポート」を平成29年12月25、26日に開催し、研究成果や研究手法の紹介、情報交換を行い、領域全体で研究を進める体制を構築した。また、PIを目指す領域内研究者と領域外の有力研究者が集う「オルガネラゾーン研究会」を平成30年3月8、9日に開催し、領域外研究者も含めてオルガネラゾーン研究を推進するための議論を行った。また、第一号のニュースレターを発刊し、研究成果の公開を行なった。国際化に対しては、海外からの研究者招聘を2件、研究者派遣を2件行ったほか、国際シンポジウム開催の準備を開始した。 総括班が中心となって行う「オルガネラ・ゾーン統合解析プロジェクト」に関しては、研究プロトコールの策定と実施担当者を決定し、共同研究を推進する体制を整備した。これらの研究成果として、26報の英文論文発表を行うことが出来た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた、総括班会議、ホームページ開設、キックオフシンポジウム開催、ニュースレター発刊、「プログレスレポート」や「オルガネラゾーン研究会」の開催を順調に行うことができた。また、この間に共同研究を行う意識が涵養された。さらに、SCLIM顕微鏡、超解像顕微鏡、電子顕微鏡、糖鎖解析、リピドミクス、プロテオミクス、siRNAスクリーニングライブラリー、ケミカルバイオロジーなど、お互いの技術を班内で共有する技術支援体制も予定通り構築できた。実際に、これらを活用した共同研究も多く進行している。若手育成に関しても、「オルガネラゾーン研究会」での発表や国際学会への派遣などを予定通り行なった。国際化に関しては、研究者招聘、研究者派遣を行なったほか、複数の国際共同研究も順調に進捗している。総括班が中心となって行う「オルガネラ・ゾーン統合解析プロジェクト」の研究体制構築も完成した。その他の領域内共同研究も進行しており、共同研究論文の投稿にも至っている。以上のことから、総括班の活動は順調に遂行されていると判断される。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、現在の管理体制、技術支援体制を継続して行う。また、平成30年度からは公募研究が加わるため、より包括的なオルガネラゾーン研究を遂行できるよう、総括班として企画、調整、評価を行う。班会議は、半年おきに、全体会議とプログレスレポートを開催し、お互いの研究成果や研究手法の共有、研究者間の情報交換、研究材料の相互活用などを行う。また本年は、若手育成に重点をおいた、若手のみからなる研究会も企画する予定である。研究支援面では、さらに技術支援を相互利用するよう勧奨する。ホームページでは、引き続き班会議や関連シンポジウムなどの領域内の情報を提供する。また、「オルガネラ・ゾーン統合解析プロジェクト」を遂行する。さらに、オルガネラ・ゾーンの概念の国際化を図るべく、多くの研究者の国際学会での発表を促していく。
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