研究領域 | 光合成分子機構の学理解明と時空間制御による革新的光ー物質変換系の創製 |
研究課題/領域番号 |
17H06433
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
沈 建仁 岡山大学, 異分野基礎科学研究所, 教授 (60261161)
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研究分担者 |
民秋 均 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00192641)
野澤 俊介 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 准教授 (20415053)
橋本 秀樹 関西学院大学, 理工学部, 教授 (50222211)
工藤 昭彦 東京理科大学, 理学部第一部応用化学科, 教授 (60221222)
野口 巧 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (60241246)
阿部 竜 京都大学, 工学研究科, 教授 (60356376)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | 光合成 / 人工光合成 / 光エネルギー変換 / 水分解 / 酸素発生 / 水素発生 / 二酸化炭素還元 / 光触媒 |
研究実績の概要 |
平成30年6月に伊東で第1回領域会議、平成31年1月に岡山で第2回公開シンポジウムを開催し、領域内での研究成果の発表・交流、領域外への研究内容の紹介・成果の発信を広く行った。それぞれの会議に合わせて総括班会議を開催し、領域全体の研究方針・計画を確認し、国際共同研究、領域内で異分野融合研究、及び成果発信のための委員会を設置し、領域内でそれぞれの内容に合致する提案を募集・審査・採択し、総括班経費より支援を行った。また、平成31年度秋に日本で開催予定の国際会議 The 3rd International Solar Fuels Conference (ISF-3) and International Conference on Artificial Photosynthesis-2019 (ICARP2019)についての準備を進めた。
国際研究集会 第14回 化学的にプログラムされた合成色素類の超分子ナノ科学、第30回配位化合物の光化学討論会を共催し、日本生物物理学会、日本蛋白質科学会年会においてシンポジウムやワークショップを共催し、成果発信・研究交流を図った。また、海外から2名の研究者 (Prof. Richard J. Cogdell University of Glasgow, UK, Prof. Hynd REMITA, Universite, Paris-Saclay, France) を領域メンバーの研究室に招聘し、共同研究の打ち合わせを行い、総括班メンバーがオーストラリアのクイーンズランド大学のLianzhou Wang教授と共同で申請したAustralian Research Councilのプロジェクトが採択され、共同研究を開始するなど、国際共同研究を推進した。
引き続き月1回の領域ニュースレターを発行し、領域内外への情報発信・異分野交流を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第1回領域会議及び第2回公開シンポジウムを予定通り開催し、多くの参加者を得て、領域内外への情報交換や成果発信、異分野融合共同研究を積極的に行った。また、これまでスウェーデン(第1回)、アメリカ(第2回)で開催されてきた国際会議International Solar Fuels Conference (ISF)の第3回目会議ISF-3を日本に誘致することに成功し、本領域の前身である「人工光合成」新学術研究(平成22年度-平成27年度)が中心に日本で2回開催した国際会議International Conference on Artificial Photosynthesis (ICARP)の第3回目会議であるICARP-2019と共同で平成31年秋に広島で開催することを決定し、そのための準備を進めた。さらに総括班予算を利用して、多数の領域内異分野融合共同研究、国際共同研究プロジェクトなどを支援した。
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今後の研究の推進方策 |
総括班メンバーが中心になって、平成31年秋に広島で開催する予定の国際会議The 3rd International Solar Fuels Conference (ISF-3) and International Conference on Artificial Photosynthesis-2019 (ICARP2019)を成功に導くための準備を万全に進める。 引き続き国際共同研究や領域内での異分野融合研究を強力に推進するため、領域内で提案を公募し、その中から優れたプロジェクトに対して総括班予算から支援する。 年2回の総括班会議、1回の領域会議、1回の公開シンポジウム開催を継続して開催し、月1回のニュースレター発行を維持する。ホームページ上では研究成果、論文発表、プレスリリース、研究関連報道などの情報を随時更新し、領域内外への情報発信を積極的に行う。加えて、公募班メンバーを加えた各班(A班、B班、C班)のメンバー会議、及び領域メンバーの主催・共催による各種国内・国際学会・シンポジウムを積極的に支援する。 海外の人工光合成研究者と連携して,地球温暖化解決のための国際イニシアチブ(24カ国が参加)であるMission Innovationへの提言を行なっていく。
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備考 |
受賞 沈 建仁:The First Jalal Aliyev Lecture Scholarship Award, International Society of Photosynthesis Research, Dec., 2018. 橋本秀樹:兵庫県科学賞受賞,2018年11月3日,光合成初期反応・人工光合成系の光機能解明に関する先導的研究
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