研究領域 | 分子合成オンデマンドを実現するハイブリッド触媒系の創製 |
研究課題/領域番号 |
17H06441
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
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研究期間 (年度) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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キーワード | ハイブリッド触媒 / 有機合成化学 / 触媒化学 / 光化学 / 不斉合成 / 天然物合成化学 / 高分子化学 / 理論科学 |
研究実績の概要 |
独立した機能を持つ複数の触媒を融合したハイブリッド触媒系の創製により、標的とする有機分子を狙った通りに合成する分子合成オンデマンドを実現する。ハイブリッド触媒系という新概念を具現化するための基礎学理の構築と、これを用いた高効率な合成技術の確立を、反応性、選択性、連続性の獲得をそれぞれ目標とするA01 分子活性種発生、A02 高次反応制御、A03 超効率分子合成、の三つの研究項目から複合的かつ相剰的に行う。我が国の第一線研究者を計画班員として、多様な分野から戦略的に選抜した。総括班は、計画班員12名全員で構成し、領域の企画・運営・実行の全般を行う。共同研究支援、国際活動支援、若手研究者育成支援を中心施策として、領域の目標を班員に周知徹底し、目標の達成に向けて先導的な役割を果たす。 本年度は以下の会合を主催、共催し(抜粋)、活発な議論や。国際活動をおこなった。 2018年5月26-27日(滋賀):第1回 若手道場、5月27-29日(京都):The Second Japanese-Spanish Symposium in Organic Synthesis、5月29日午後半日(京都):リトリート、7月26-27日(東京):プロセス化学会サマーシンポ、10月12日(東大):光学活性シンポ、10月23日(東京):化学フェスタ、11月28,29日:第6回日英不斉触媒シンポジウム、11月20日(東大薬):Young Researchers’ Meeting with Professor Nicolaou、2019年1月25-27日 第2回 公開シンポジウム+リトリート@仙台、3月19日(日本化学会年会):化学会特別企画「システム志向の触媒化学」
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
国際会議、国際共同研究、領域内外の共同研究、プレスリリース、若手の育成など、いずれも当初の計画以上に進展しており、国際的なビジビリティも高まって来ている。特に年2回のリトリートでは、現在進行中のライブデータを守秘義務のもとに班員全員の前で発表し、これをもとに全員で議論する。これにより多くの共同研究が生まれているとともに、緊張感のある領域運営が実現できていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
第1回ハイブリッド触媒国際会議を開催し、世界一線級の研究者との交流をおこなう。研究成果も順調に挙がっていることから、優れた成果の広報にも努めて行きたい。
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